作品一覧

  • 社会変容と民衆暴力 人びとはなぜそれを選び、いかに語られたのか
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    1巻2,816円 (税込)
    民衆の矛盾を含んだ多様な姿を描き出す 普通の人びとは、なぜ暴力という手段を選び集団の力を行使したのか。また被害と加害が同居する地域社会で、それはいかに記憶・記録され語られていったのか。時代・地域を超えて、民衆の矛盾を含んだ多様な側面を描き出す。 ※本書は大月書店刊行『社会変容と民衆暴力』の電子書籍版です。 【目次】 総論 今、歴史学の領域から民衆暴力を問うことの意味 第Ⅰ部 宗教・思想を背景とした民衆暴力 第Ⅱ部 地域社会内部で発動される民衆暴力 第Ⅲ部 民衆暴力をめぐる表象・言説 【著者】 須田努 明治大学教授。日本近世史。主な著作:『幕末社会』(岩波新書、2022年)、『幕末の世直し 万人の戦争状態』(吉川弘文館、2010年)ほか
  • 幕末社会
    4.4
    1巻1,034円 (税込)
    徳川体制を支えていた「仁政と武威」の揺らぎ,広がる格差と蔓延する暴力,頻発する天災や疫病――先の見えない時代を,人びとはどのように生きたのか.幕末維新を天保期から始まる長い変動過程としてとらえ,みずから動きだす百姓,自己主張を始める若者,新たな生き方を模索する女性に光をあて,その社会像を総合的に描く.

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  • 幕末社会

    Posted by ブクログ

    幕末の基本的な知識がある中級者以上向けの本。幕末の本編はペリー来航以降だが、プロローグは天保からという意見には同意。
    百姓や町人をはじめとする一般大衆から見た幕末という面白い切り口で、最後まで興味深く読めた。少々学問的で内容は堅いが文章は理路整然として読みやすい。

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    2022年03月18日
  • 幕末社会

    Posted by ブクログ

    「歴史学徒の解釈に過ぎない」と巻末部の<あとがき>には在るのだが、そういう「或る研究者の見解で纏めてみた」というような内容が、歴史を巡る話題ということになると、凄く興味深い内容になるのだと思う。踏み込んでしまえば、自身はそういうような本を寧ろ求めているかもしれない…
    所謂“幕末”という表現だが、色々な呼び様が在る筈で、その呼び方自体を色々と論議する余地も在るのかもしれない。が、本書では「所謂“江戸時代”」の基本的な枠組みとでもいうようなモノが「揺らいだ?」というような期間、同時代の人達が「“徳川さん”を頂く諸制度」について、以降に如何なるのかというようなことは「知らんけど…」にしても、「或いは

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    2022年03月11日
  • 幕末社会

    Posted by ブクログ

    政治史に偏らず、幕末期における庶民の生き方を活写している。関東の侠客が勢力を増した背景も説明していて、親しみやすい。

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    2023年01月24日
  • 幕末社会

    Posted by ブクログ

    幕末社会について、一般的な民衆、そこに生きる人々に基本的な焦点を置いて展開していく内容だった。
    幕藩体制が倒れる背景において、そもそも土台に何があったのか、どのような人達がどんなネットワークでどんな思想を持っていき何が起こったのか、それらについて細かく見ており、興味深い内容も多かった。
    時系列がわかりにくいこともあったけれど恐らくこれは私の勉強不足だし、正直日本史をほぼ勉強してこなかった人間でも比較的わかりやすく書いてくれていると思います。勉強してから読んだらもっと面白かったかも。

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    2022年03月21日
  • 幕末社会

    Posted by ブクログ

    <目次>
    序章   武威と仁政という政治理念
    第1章  天保期の社会 揺らぐ仁政
    第2章  弘化から安政期の社会 失墜する武威
    第3章  万延から文久期の社会 尊王攘夷運動の全盛
    第4章  元治から慶応期の社会 内戦と分断の時代

    <内容>
    幕末期を30年とみて(ペリーが来る以前から)、その間の歴史を「民衆」を中心に考えたもの。各章の最初にその時期の大きな歴史の流れを、そのあとで「衆」と著者が言っている、一般の人々の動きを辿っている。なかなか面白い。倒幕から明治維新は、武士の動きのように思えるが、そうでもないことがわかる。ただし、一般大衆は政治の局面を正確に知っていたわけではなく、踊らされたと

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    2022年02月17日

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