岡地尚弘の作品一覧

「岡地尚弘」の「キンドレッド」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • キンドレッド
    4.7
    1巻1,672円 (税込)
    謎の声に呼ばれ、奴隷制時代のアメリカ南部へのタイムスリップを繰り返す黒人女性のデイナ。人間の価値を問う、アフリカ系アメリカ人の伝説的作家による名著がついに文庫化。
  • キンドレッド

    Posted by ブクログ

    1976年に生きる黒人女性が高祖父の生きる時代にタイムスリップしてしまう。
    その時代は人種差別が〝当たり前〟の時代。
    自らの祖先からの差別に耐え、元の世界に戻れるのか。
    SF作品の枠に収まらない深い含意があちこちに。

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    2024年01月08日
  • キンドレッド

    Posted by ブクログ

    「私は最後の帰還の旅で腕を失った。左腕だ。」こんな衝撃的な一文から始まる、タイムスリップ物のSF小説(著者は、ファンタジーだといっています)。

    時は、1976年6月9日のロサンジェルス。新居に引越してきたばかりの、白人を夫に持つ黒人女性。彼女は夫と荷解きをしているとめまいに襲われ、南北戦争のはるか以前、1815年のメリーランド州にタイムスリップしてしまいます。そう、黒人にとって最も生きづらい、過酷な労働や人間の尊厳を踏みにじる人身売買、そして差別と暴虐が当たり前の世界に。

    彼女がその世界に踏み入れてすぐ、河で溺れている白人少年を助けたところ、元の時代にびしょ濡れで泥だらけの姿で戻ってきます

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    2023年12月10日
  • キンドレッド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    “わたし”であるデイナはまだ無名の黒人女性作家。夫のケヴィンは同じ作家で白人。二人は1976年のロサンゼルスに住む若い夫婦。
    しかし、突然デイナは目眩を感じ崩れ堕ちる。そして気がつくと見知らぬところにいた。
    そこは19世紀のメリーランド州。南北戦争前、黒人奴隷を多く抱えたトム・ウェイリンが経営するあ農園ウェイリン・プランテーションだった。しかも、彼女がタイムスリップする理由は、その農園主の息子ルーファスと関係があるらしい
    しかし現代とは違いこの時代のメリーランド州において、黒人は奴隷、すなわち売買する財産、“物”でしかない。しかもトムは黒人奴隷に厳しくあたり、突然現れたデイナにも敵意を抱いてい

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    2022年09月13日
  • キンドレッド

    Posted by ブクログ

    黒人女性が奴隷制下の19世紀へタイムスリップ。読んでいて辛くもあったが、その中に入り込み漠然としか分からなかったその当時の空気に触れたような感じがした。多くの人に読んでほしいと思う。

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    2022年02月02日
  • キンドレッド

    Posted by ブクログ

    待ち焦がれてた文庫化。
    単行本発売時に読んだけど、薄らとしか覚えてなかったので再読。
    改めて衝撃!生々しく伝わる奴隷制時代の描写。
    歴史的な名著!と再認識。
    バトラーの別の作品の翻訳化に更なる期待。

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    2022年01月19日

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