人々を笑わせ、考えさせた研究に対して送られるイグ・ノーベル賞を受賞した研究の内容と、研究者の人となりを紹介する、気軽に読める科学の本。
イグ・ノーベル賞と言えば「不名誉な賞」「ふざけている」といった印象を持つ人も多いようだが、この本を読むと、受賞者たちは実は思いのほか真剣に、科学の進歩と人類の発展
...続きを読むのために本気で研究をしていて、その結果として「面白くて興味深い成果が出た」ということでイグ・ノーベル賞を授与されていることが分かる。科学の世界において、本気と悪ふざけは紙一重、ということか。
中には、一部の人にとってまさに天啓ともなるような研究成果もあったりして侮れない。
全体的に語調としては緩めで、200ページ超あるが2日もあれば読み終えられる。気楽に肩肘張らずに、いろいろな研究の過程とその成果を知ることができる、エンタメ科学本というところか。