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4.41巻1,540円 (税込)親子ほど不可解で答えのない関係はない! 2021年5月6日、NHK「クローズアップ現代+」が、家族問題をテーマにした「親を棄ててもいいですか?~虐待と束縛を越えて~」を放送し、SNS上で大きな反響を呼んだ。これは、家族関係に悩み、絶縁状態に苦しんでいる人がいかに多いかを示すものだった。 親子愛・家族愛信仰が強固な日本では、親子の縁は容易く切れるものではない。親からの虐待、ネグレクト、過干渉や束縛に悩んできた40代、50代の人が老いた親から解放されたくても、親も社会も子が親の面倒をみるのは当然と考えている。 問題を抱えた家族とその葬送について7年にわたり取材を重ねてきた著者が、“絶縁家族”の実態と、絶縁状態のまま家族の死を迎えた人の苦悩を浮き彫りにするノンフィクション。
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
知り合いの知り合いが書いた本として紹介された。
「愛着障害」という言葉を聞いたことがあったものの、よく理解できなかったのが、この本のこの部分を読んで腑に落ちた。
p77
*「愛着」とは親に対する安心と安全をベースとした信頼関係を意味する。
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著者は精神科医の高橋和巳氏の著書から以下を引用する。
*「ほとんどの人は、優しい母親であろうが、厳しい母親であろうが、愛着関係が成立していた環境で育っている。しかし、少数の子どもたちは(おそらく人口の五~十パーセント)母親と愛着関係を持てず、つまり愛着障害を抱えたままに独りぼっちで育っている」
この本の本筋とは離れるが、愛着障害とは優しい母親に愛情い