固定観念の壁を崩すのがアートであり、アーティストが問いを発する理由という筆者の考え。本を読んでいてたまに出会う感覚に似ていると感じました。
高校生のときにはじめて江戸川乱歩を読んだときの衝撃がまさにそれでした。人のエゴを全面に奇々怪々と描いた作品からはそれまで躊躇しながらも少しずつ壊そうとしてた性善
...続きを読む説の壁を一気に躊躇なく壊していく破壊力がありました。こんな風にこれまでの意識や社会、人の見方を変えるのがアートであり、アート思考なのかなと読後思いました。
これまでの既成概念を改変する力がアート作品にはあるのかと実例をもとに言われるとやっぱり説得力があります。今後アート作品に触れるさいに、どんなメッセージがあるんだろう?自分の抱える課題と繋がりを感じるか?など自発的に考えることを意識できそうな気がして、アート鑑賞の敷居が少し下がりました。