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バンクシー、バスキア、真鍋大度、落合陽一、脇田玲、長谷川愛、福原志保、杉本博司……。古来、アーティストは見えないものを見えるようにするような役割を社会の中で担ってきた。アーティストたちに共通しているのは、未来についての「問い」を私たちに投げかけ、常識を打ち破ること――。今、アートに触れる意味とは?「見えないものを見る」には? 稀代のアートディレクターとともに考えるアイデア&イノベーションの育み方。
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Posted by ブクログ
最先端のアートの動向について最良のナビゲーターがプレゼン。著者はちょっとギラギラしているけれど、それが気にならないくらい話が面白い。アートに関する経験が誰にも真似できなほど豊富で視野も広い。内容的に一番興味深かったのは、第二章「「現代アート」の終焉」だけれど、そこに限らず、随所に散りばめられた個々の...続きを読むアーティストの作品紹介がどれも滅法面白くて、全編飽きることがない。
902 アートとデザインていうのは全く違って、デザインは客とか建築デザインなら施主の要求にこたえていくもので、アートは現代社会を生きてて生じた問いを社会に発してる行為らしい。 ◎ 著者プロフィール 吉井仁実(よしいひろみ) 1967年東京都生まれ。アートディレクター。清春芸術村理事長。 HOKU...続きを読むTO ART PROGRAM 総合ディレクター。 現代アートギャラリーhiromiyoshiiを運営。 印象派、近代美術を扱う銀座の吉井画廊勤務を経て、 1999年、HIROMI YOSHII EDITIONを設立。 2010年、六本木にhiromiyoshii roppongiを開廊。 2016年、アート&サイエンスギャラリー〈AXIOM〉を設立。
アート思考=問う力であると説く本。 アートって何?という疑問に今のところ一番腑に落ちる回答を得ることができたので満足の星5。 アートとはなんだろうかと考えたときにただ独創的で、世間外れでときに奇抜な表現をするだけのものじゃないか、もしくはたまたま作った作品がなんらかの文脈に偶然はまってチヤホヤされ...続きを読むるだけじゃないかと思う時もあった。だがそれは非常に表層的で浅ましい認識であったと気づく。 アーティストは何かしらの意味のある問いを抱えそれを表現すべく、素人には真似ができない技巧を凝らし結果的に誰にも出来なかった表現を生み出すのである。それが結果として往々にしてなんでもなかったりあざといくらい奇抜に見えたりするだけということみたいだ。そして深い問いと計算・洗練された表現が素晴らしいアートとして評価される。 そういえば「イシューから始めよ」では良いイシューとして以下三要素をあげていた。これは良いアートにも当てはまるんじゃないんだろうか。 ・本質的である ・深い仮説がある ・答えを出せる デザインとアートの違い 前者→目的志向・問題解決手段 後者→それ自身が目的・問いを投げ、表現 美術館に行きたくなってきた。
固定観念の壁を崩すのがアートであり、アーティストが問いを発する理由という筆者の考え。本を読んでいてたまに出会う感覚に似ていると感じました。 高校生のときにはじめて江戸川乱歩を読んだときの衝撃がまさにそれでした。人のエゴを全面に奇々怪々と描いた作品からはそれまで躊躇しながらも少しずつ壊そうとしてた性善...続きを読む説の壁を一気に躊躇なく壊していく破壊力がありました。こんな風にこれまでの意識や社会、人の見方を変えるのがアートであり、アート思考なのかなと読後思いました。 これまでの既成概念を改変する力がアート作品にはあるのかと実例をもとに言われるとやっぱり説得力があります。今後アート作品に触れるさいに、どんなメッセージがあるんだろう?自分の抱える課題と繋がりを感じるか?など自発的に考えることを意識できそうな気がして、アート鑑賞の敷居が少し下がりました。
開始:2023/6/11 終了:2023/6/17 感想 隠れている問いを汲み上げる。社会に存在するのか自分の中に潜んでいるのか。常に見つけようと努力しそれを表現することが求められる。
2022.07.10 コンパクトにまとめられ、一貫して語られる『アートとは問いである』という考えにいたく共感しました。おっしゃる通りですね。ぜひ、いろんな方にお勧めしたいとても素晴らしい本だと感じました。
1.〇〇思考という言葉が流行り出して数年経ちますが、結局何が大事なのだろうと考えたので、この手の思考法と書かれている本について読むことにしました。 2.アートとは「問い」である。アーティストは今の社会に何かしらの問いを投げかけることを自分のアートで表現しています。絵画はその一つであり、建築なども同...続きを読むじです。近年有名なのはバンクシーです。現代社会の課題について鋭く、鮮明に捉えた絵を描いています。 このように、アートは問いを立てており、思考法というのは、自分が課題と思うところを可視化できるかどうか、自分色に表現できるかを示しています。 3.「問い」を立てるということはとても難しいことだとあらためて感じます。それは、私達は日常的に感じた違和感を見過ごしてしまい、いつしか当たり前に変わっていますからです。疑問を持ったことを自分で考えてアクションを起こすのはほんの一部の人たちです。私自身見逃していることがたくさんあります。だからこそ、日常の気づきを大切にしていかなければならないと思いました。
アートとデザインの違いを入口に、現代のアートの行く先を考察した一冊。 やはり個人的にも、アーティストによる作品を通して鑑賞者に投げかける問いは、新たな気付きとともに、自分からは生まれてこなかったであろう発想に刺激を受ける。
疑問やこの世界への希望から発想を得てアート作品を作る、アートって深いなと思いました。 しかもそのブリコラージュ的思考から得たアイデアが必ずしも実現不可能ではないことが面白い。
アート思考とは「問う力」である。 本書では、アートと問いという観点から、様々なアーティストについて紹介されています。 私自身、アートについてはあまりよくわかっていないません。 しかし、アートによって問いが学べるという点はよく理解できました。 アートの鑑賞仕方も変わりそうです。 アートを観...続きを読む察をすることで、普段の生活でも問いに気づけるようになる。 それによって、個人的にも社会的にも、いろいろな点で変化が生じるはず。 「私たちの意識を拡張してくれる」ためのアート。 そんな作品を探したいなと思いました。
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