作品一覧 2023/05/17更新 思い出せない脳 試し読み フォロー なぜ名前だけがでてこないのか:脳科学者が教える本当に正しい記憶力の鍛え方 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 澤田誠の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 思い出せない脳 澤田誠 脳と記憶のメカニズムを分かりやすく説明した本。 思い出せないときに脳の中で起こっていることのパターン別に、記憶力向上のポイントも示されているのがありがたい。 ①神経細胞を減らさないように、健康的な生活習慣を身につける。 (過度な飲酒をしたり、ストレスを溜めすぎたりしないように) ②好奇心を持ち、心を...続きを読む動かしながら日々を過ごす。 (覚えたいことに意識的に注意を向ける) ③質の良い睡眠をとる。 (睡眠の深さ、ステージごとに整理される記憶の種類が違う) ④どうしても思い出せないときは、思い出すのをやめてみる。 (脳の抑制を解くために、普段とは違う豊かな刺激を) ⑤どうしても忘れたくない記憶は、定期的に思い出す。 Posted by ブクログ 思い出せない脳 澤田誠 タイトルがいい。歳をとると、まず名前(名詞)が出なくなり、次に動作を表現する言葉(動詞)が出にくくなったり、挙句の果てには表現力(形容詞)が衰える、という話は聞いたことがある。 老夫婦の会話で、アレ誰だっけから始まり、ああだったよなぁが続き、あれなんだよなぁ、で終わる禅問答みたいな笑い話があるが、実...続きを読む際に経験し出すと自虐的になる。 本書は、そんな脳のカラクリについて、専門用語にも触れながら、最初から最後まで、平易に理解が浸透するような語り口で説明されていく。そもそも、思い出せないとは、どういうことか、5つの要因に分解して、それぞれについて章立てして解説されている。なぜ思い出せないかは、 ①そもそも記憶を作ることができなかった ②情動が動かず、重要とみなされなかった ③睡眠不足で記憶が整理されなかった ④抑制が働いて記憶を引き出せなかった ⑤長い間使われなかったため、記憶が劣化した このうち、③と④は新しい知見として興味深かった。起きているときより、寝ているときの方が活発化する脳の部位(視覚連合野や大脳辺縁系)があり、生々しい映像として夢を見る謎の一端が明かされている。また、一生懸命に思い出そうとするほど思い出せず、何かの拍子にふっと思い出す現象として抑制性神経細胞の働きがあり、お酒を飲み過ぎたときの記憶がない、という現象も説明されている。まだまだ謎だらけの脳だが、自由意思はあるか、という哲学的な探究が続けられていて、その実験結果には驚かされる。それは手首を動かすという動作を、本人の意思で始めようとする前に、脳内ではその準備のための活動が始まっていることである。脳は身体の部位なのに、実は意思そのものがあるかのように不可思議な結果が後をひく。 Posted by ブクログ 思い出せない脳 澤田誠 脳特に記憶について非常にわかりやすい表現で解説していただいている。 脳、記憶、認知症など脳にまつわる事、考えさせられる。たまにこの本の内容思い出したいのでまた読みたくな吏そうな本。 Posted by ブクログ 思い出せない脳 澤田誠 ド忘れが起こる理由を脳のメカニズムを説明しながら丁寧に説明している本。脳科学は脳の名称が複数あり取っ付き難い感があったが、この本は各章の前段に理解しやすいストーリがあり、とても分かりやすい。更に難しいところは他の事例の比喩を使って説明されておりこれも分かりやすい。 脳って結構適当なんだと言うことが分...続きを読むかって面白かった。 脳をフルに活用する為に1番大事な事は、十分な睡眠を確保すること。この基本は脳だけでなく身体も同じだと思っているので、今後も睡眠時間確保は死守していきたい。 Posted by ブクログ 思い出せない脳 澤田誠 忘れるには理由がある。脳のメカニズムから記憶と忘却の仕組みを分かりやすく解説した屈指の一冊。 どうすれば物忘れしないかといった実用性を考えるまでもなく、楽しく読めしかも中身の濃い作品。 2万年前から変わらないヒトの脳の構造と機能。サバイバルの中で進化してきた結果としての記憶、忘却と錯覚。 本書...続きを読むこそまさに脳に良い刺激を与えてくれる。 Posted by ブクログ 澤田誠のレビューをもっと見る