ユーザーレビュー 味の台湾 焦桐 / 川浩二 やばい。どれも美味しそうで、お店を検索しながら読んだら、1ヶ月かかった。 日本にもお店はいっぱいあるけど、やっぱり台湾に行きたい。 Posted by ブクログ 味の台湾 焦桐 / 川浩二 とにかく読んでいてお腹が減る。 食いしん坊というより食を大いに堪能する著者の情熱が凄い。 朝市に何度も行くのに奥さんに浮気を疑われたり、挨拶の場で1人黙々と食べ続ける笑ってしまう場面もあれば、 パートナーが亡くなってしまい悲しみに暮れながら食べ物を思い出すほろ苦い場面もある。 人生は食事とともにある...続きを読む。 悲しくても嬉しくてもお腹は減る。 Posted by ブクログ 味の台湾 焦桐 / 川浩二 中華の食の華やかな多彩と深い文化を伝える『中国くいしんぼう辞典』も楽しかったが、台湾の詩人の手になるこちらは、この国の複雑な歴史と、また著者の亡き妻への想いをからめて綴られており、そこはかとなく漂う哀しみや苦みが全体を引き締め、格調すら与えているようだ。 ああしかし、調理と美味を表現する言葉の広さ豊...続きを読むかさ! チマキを縛るには「まるで初恋の相手の手を握るように、柔らかく、だがしっかりとしめていく」。 豚スペアリブのスープから出汁の生姜や葱は捨て、「ただ大根だけが残って、明星が月に寄り添うように、白く清らかに姿を現すのだ」。 少食のくいしんぼというタチの悪い食い手の私ですが、こんなふうに食を表せたらなあ。 いやいや、美味を追うだけの書物ではないですよ。 米干(幅広の米麺)が雲南に根づく事情を探れば過去の内戦に行きつき、夜市の栄枯盛衰を見れば発展する台湾が捨てていかざるをえない風情への嘆きを感じる。 そしてそして、出会った頃の妻と食べたスナック、岳母の絶品の手料理、子育ての食事の思い出、妻の看病を支えた味、そして、彼女を偲びつつ食べるもの…亡き人への食を通じたラブレターでもあって心に迫る。 何を食べたかじゃない、誰と食べたかだとは言いますが、大切な人と一緒にする食事をより丁寧に味わい大切にしていきたいと思えたのでした。 Posted by ブクログ 味の台湾 焦桐 / 川浩二 現代詩と料理のレシピを融合させた詩集をだしたため美食家だと誤解されたのがきっかけで台湾の食文化を研究し始め、フィールドワークにも出かけるようになった台湾の詩人・焦桐さんの台湾の料理にまつわるエッセイ 原書となる本には160篇収録されているそうですが、この日本版には60篇選ばれていて、たくさんの台湾の...続きを読む食べ物が紹介されています。 知らないものがほとんど! 食材も日本にはないものが多く、丁寧に作り方や材料が紹介されているので、想像しているととても楽しくなります。 食べてみたいな〜。 著者の生い立ち、人生、家族が合間合間に食べもののエピソード共に語られ、それがまた心に響いてきます。 特に奥様への愛情がにじみ出るエピソードに温かい気持ちになりました。 「人生とはやはり茶葉蛋のようなものだ。ときに傷跡や欠損があり、茶葉を煮こんだように、かすかに苦味がある。苦味の中に甘さがあり、渋みの中に楽しみがある。それはほほえみの中に涙がきらめくようなものだ。茶葉蛋は味のしみこむことによるうまさを表現したもので、ひび割れが多ければ多いほど味が入る。」 ちょうど菜脯蛋(干し大根のオムレツ)を読んでいておいしそう〜と思っていた翌日、台湾料理屋さんに行くことになり、メニューにあったので食べることができました。 まさに「シンプル」で「外はさくっと中は軟らか」くてとってもおいしかったです Posted by ブクログ 味の台湾 焦桐 / 川浩二 読みながら近隣の台湾小吃(シャオチー)を食べられる店を探し、鹹豆漿(シェンドウジャン)にいたっては家で作るほどになってしまった。台湾の詩人が書く料理エッセイ…と簡単に言ってはいけないと思うくらい文章は表現力に富み、台湾の歴史と作者の人生を垣間見ることができる本。 日本版は160篇から60篇を抜粋して...続きを読むあるようで、全部読んでみたかった。味覚も嗅覚もすべて人生と深く繋がっている。 Posted by ブクログ 焦桐のレビューをもっと見る