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  • 歌舞伎役者 市川雷蔵 のらりくらりと生きて

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    歌舞伎役者としての雷蔵の掘り下げはいままでなかった切り口。興味がある人も多いと思われるテーマ。

    筆者も映画ファンではないというなか、映画のことはほぼ触れず歌舞伎を中心とする舞台での雷蔵情報提供に終始しており、まとめ本としての価値は高い。

    かの“つくし会”に坂東竹三郎丈も入っていたことには驚いた。そして有名な日生劇場のこけら落とし公演の出演者(これも寡聞にして知らなかった)片岡仁左衛門丈への取材も含め、しっかりと歌舞伎における雷蔵の証言を集めているため、読みごたえがある。同じ関西歌舞伎でありながら、父の世代の違いからか、松嶋屋との交流を示す資料がこれまではなかなか見たことがなかったが、当書で

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    2021年11月04日
  • 歌舞伎役者 市川雷蔵 のらりくらりと生きて

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    ネタバレ

    歌舞伎役者・市川雷蔵
    ~のらりくらりと生きて

    著者:大島幸久
    発行:2021年8月25日
    中央公論新社

    眠狂四郎はじめ映画スターとしての市川雷蔵は見たことがあるが、歌舞伎役者としての彼のことは全く知らなかった。映画へと転身する前、8年間、歌舞伎役者として活躍。同年生まれの二代目中村扇雀(後の三代目鴈治郎→四代目坂田藤十郎)らと、上方歌舞伎を引っ張る若手として将来を嘱望されながら、22歳で大映と契約し、映画界のトップスターへと登り詰めたが、37歳という若さでこの世を去ってしまう。彼の初舞台は遅く15歳、昭和21年だったが、演劇雑誌「幕間(まくあい)」の昭和25年度人気投票では、「西」の1位に

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    2022年07月20日

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