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ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
2023/10/30
高校入試で多く取り上げられた小説の一覧の中にこの本があったので気になって読んでみました。
主人公は、宇都宮の実家で両親とほぼ絶縁状態になってから叔父さんの紹介で相撲部屋に所属して呼出の仕事をするようになった篤という人物に焦点を当てた物語です。
相撲のことが全然分からなくても、小説が展開していく中で相撲や相撲部屋、相撲界の慣習などにもうまく触れてくれるので読みやすくストーリーを追うことができます。
相撲をする力士ではなく、呼出という立場から物語が展開していくため、相撲についても客観的な感じで話が進んでいくのがさらに読みやすさを増してる気がします。
呼出にも力士の名前を呼ぶ以 -
Posted by ブクログ
知らない世界を垣間見せてくれる、魅力的なお仕事小説でした。
初め、タイトルだけを見ていたため、『櫓太鼓』ということだったので何かのお祭りか何かの話かと思っていたのですが、読み始めてそれが勘違いであったことに気付きました。
表紙のイラストは着物にたっつけ袴と扇の少年と、色とりどりの幟。大相撲の始まりと終わりに鳴っている太鼓のことなのだと、読みながら理解しました。
大相撲は、時々テレビで放送しているのを家族が見ていて、ああ相撲をやっているんだな、と気付くくらいにしか知らなかったのですが、このお話を読んで、今が相撲のシーズンではないことが残念になるくらいには次の相撲をちゃんと見てみたいと思 -
Posted by ブクログ
(audibleで聴く)
高校入試に出た小説です。
内容は高校中退した篤が伯父のきっかけで相撲の呼び出しという仕事をはじめ、呼び出しとして成長していく話。
呼び出しという特殊な職業のやりとり、相撲部屋での兄弟子たちのやりとりが人間くさくて非常に面白かった。
(相撲部屋に力士以外に呼び出しが住んでるのも初めて知りました)
最初やる気なかった篤の心情の変化も最終的には立派な呼び出しとして変化していく所に惹かれるものを感じます。
さらには家族との関係修復、嫌な兄弟子達のやりとり、呼び出しの兄弟子達の支えなどがうまく場面に入ってて、聴いてて惹きつけられるものが多かったです。
おそらくですがこのよう -
Posted by ブクログ
本屋さんでふと目について手にした本だけど、めちゃめちゃおもしろかった!
もともとスポーツを観るのは好きで、相撲もテレビで観ることもあるし、一度だけ名古屋場所を観に行ったことはあるけれど、そんなに詳しいわけでもなく。まして裏方の仕事は全く知らなかったので、ストーリーの他に、相撲界のこともとても興味深かった。
毎場所ごとに土俵が新しく作られているのは知っていたけど、それが呼出の仕事とは知らなかったし、土俵祭や、土俵の真ん中に鎮め物を埋めるなどの行事も知らなかった。タイトルの櫓太鼓のことなんて全く知らなかったから、そういうことを知れただけでもおもしろかった(そうか、大相撲中継で流れる太鼓