作品一覧

  • 櫓太鼓がきこえる
    4.3
    1巻814円 (税込)
    17歳の篤は高校を中退し、親との関係が悪化する中、現実から逃げ出すように叔父の勧めで相撲部屋に呼出見習いとして入門。関取はいないし弟子も少ない弱小部屋の朝霧部屋で力士たちと暮らすことになる。ベテラン呼出の進さんに教えを乞うが、引っ込み思案の篤は本番で四股名を間違えて呼ぶなど、しくじってばかり。焦りや葛藤を覚えながらも、日々土俵で声を張り、少しずつ成長していく。第33回小説すばる新人賞受賞作。選考委員を唸らせた、知られざる角界の裏方「呼出」に光を当てる、新しい相撲小説!
  • 櫓太鼓がきこえる

    Posted by ブクログ

    2023/10/30
    高校入試で多く取り上げられた小説の一覧の中にこの本があったので気になって読んでみました。
    主人公は、宇都宮の実家で両親とほぼ絶縁状態になってから叔父さんの紹介で相撲部屋に所属して呼出の仕事をするようになった篤という人物に焦点を当てた物語です。
    相撲のことが全然分からなくても、小説が展開していく中で相撲や相撲部屋、相撲界の慣習などにもうまく触れてくれるので読みやすくストーリーを追うことができます。
    相撲をする力士ではなく、呼出という立場から物語が展開していくため、相撲についても客観的な感じで話が進んでいくのがさらに読みやすさを増してる気がします。
    呼出にも力士の名前を呼ぶ以

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    2023年10月30日
  • 櫓太鼓がきこえる

    Posted by ブクログ

     知らない世界を垣間見せてくれる、魅力的なお仕事小説でした。

     初め、タイトルだけを見ていたため、『櫓太鼓』ということだったので何かのお祭りか何かの話かと思っていたのですが、読み始めてそれが勘違いであったことに気付きました。
     表紙のイラストは着物にたっつけ袴と扇の少年と、色とりどりの幟。大相撲の始まりと終わりに鳴っている太鼓のことなのだと、読みながら理解しました。
     大相撲は、時々テレビで放送しているのを家族が見ていて、ああ相撲をやっているんだな、と気付くくらいにしか知らなかったのですが、このお話を読んで、今が相撲のシーズンではないことが残念になるくらいには次の相撲をちゃんと見てみたいと思

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    2023年10月25日
  • 櫓太鼓がきこえる

    Posted by ブクログ

    (audibleで聴く)
    高校入試に出た小説です。
    内容は高校中退した篤が伯父のきっかけで相撲の呼び出しという仕事をはじめ、呼び出しとして成長していく話。
    呼び出しという特殊な職業のやりとり、相撲部屋での兄弟子たちのやりとりが人間くさくて非常に面白かった。
    (相撲部屋に力士以外に呼び出しが住んでるのも初めて知りました)
    最初やる気なかった篤の心情の変化も最終的には立派な呼び出しとして変化していく所に惹かれるものを感じます。
    さらには家族との関係修復、嫌な兄弟子達のやりとり、呼び出しの兄弟子達の支えなどがうまく場面に入ってて、聴いてて惹きつけられるものが多かったです。  
    おそらくですがこのよう

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    2023年09月24日
  • 櫓太鼓がきこえる

    Posted by ブクログ

    本屋さんでふと目について手にした本だけど、めちゃめちゃおもしろかった!⁡

    もともとスポーツを観るのは好きで、相撲もテレビで観ることもあるし、一度だけ名古屋場所を観に行ったことはあるけれど、そんなに詳しいわけでもなく。まして裏方の仕事は全く知らなかったので、ストーリーの他に、相撲界のこともとても興味深かった。⁡

    毎場所ごとに土俵が新しく作られているのは知っていたけど、それが呼出の仕事とは知らなかったし、土俵祭や、土俵の真ん中に鎮め物を埋めるなどの行事も知らなかった。タイトルの櫓太鼓のことなんて全く知らなかったから、そういうことを知れただけでもおもしろかった(そうか、大相撲中継で流れる太鼓

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    2023年02月24日
  • 櫓太鼓がきこえる

    Posted by ブクログ

    淡々としているのだけれども読む手が止まらない,そんな作品.篤の成長物語というのもあるのだろうけど,初々しさを感じる.

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    2023年06月15日

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