作品一覧 2023/01/27更新 小学館世界J文学館 バード街の孤島 試し読み フォロー 太陽の草原を駆けぬけて 試し読み フォロー 走れ、走って逃げろ 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> ウーリー・オルレブの作品をすべて見る
ユーザーレビュー 走れ、走って逃げろ ウーリー・オルレブ / 母袋夏生 ものすごく読みやすくていっき読み。訳者の解説にもあるが、あまり感情的ではない、淡々とした文章なのがとてもよかった。全くのフィクションと違って、ユレクの出会った人たちの中に悪い面と良い面両方あることが、この世界の救いのように思った。 Posted by ブクログ 走れ、走って逃げろ ウーリー・オルレブ / 母袋夏生 参ったよ。 こんなの、なにも知らずになんとなく手にとって読んでしまったのだもの、参るよ。 もしかすると世に知られぬだけで、このような現実が他にも起きていたのかもしれない。 この子はなぜ生き延びたのか。 当然だ、神様はこの子を愛して守ったからだ。 …にしても、ハードだぜ。 ハードすぎるよ神様。 Posted by ブクログ 走れ、走って逃げろ ウーリー・オルレブ / 母袋夏生 以前にこの小説をもとに作られた映画「ふたつの名前を持つ少年」を見て、原作を読みたいと思った。私にはよくあることだけど、そのまま読まずに忘れて何年か過ぎ、たまたまこの本を目にして映画のことを思い出したので読んでみた。 エピローグで驚いたんだけど、この話は何人かの体験をつなぎ合わせて作ったフィクション...続きを読むではなく、たったひとりでナチスに支配されたポーランドを生き延びた9歳の少年の実話だったんだ…… Posted by ブクログ 走れ、走って逃げろ ウーリー・オルレブ / 母袋夏生 ブク友さんの本棚でお見かけして手に取りました。 この本には、ユダヤ人の少年がたったひとりで生き抜く姿が書かれています。 ナチスの迫害から逃れるため、ただひたすら逃げるユダヤ人の少年。 でも、少年が嘆き悲しむ姿はそこにはほとんどない。 そんな余裕なんてないのだから… 泣いている暇があったら逃げろ!...続きを読む そして生きるんだ! いや、「生きる」とかいう観念すらないのかもしれない。 常に命の危険にさらされ 将来はもちろん、明日の命もあるかどうかわからない… ただ、今この瞬間だけは生きている。 それしか感じられない。 壮絶な逃亡生活の中、彼が出会った様々な人々。 温かな心を持ったドイツ兵との、つかの間のふれあいが忘れられない。 「戦争め」この短い一言が心を抉る。 そして、片目のまわりが黒いぶちの犬、アゾールとの出会いとつらい別れも…。 自分の名前を忘れてしまうほどの恐怖や哀しみは、想像すらできない。 それが淡々と書かれていることに、なお深く胸が締めつけられる。 比べるのもおかしいけれど、 ほんの少し辛くても、悲しくてもすぐ泣いてしまう自分には、 まだ涙を流す余裕があるのだと思い知らされた。 この本を読むことができて、良かった。 心から感謝します。 Posted by ブクログ 走れ、走って逃げろ ウーリー・オルレブ / 母袋夏生 ナチスドイツから逃げ延びた戦争孤児がいたことは知っていたけれど、その子ども目線で書かれたものは初めて読んだ。ただ生きるために、必死に知恵と体を使い、ときには人々の親切に助けられ、逃げのびてゆくうちに、本当の名前も、親の顔さえも忘れてしまうのだ。実話だということに、思わずため息が出る。 こういうものを...続きを読む読むたびに思うことだが。私はちゃんと「親切にできる」側の人間でいられるだろうか。真に、正しい行動をとれる人でありたいと、切に願う。 Posted by ブクログ ウーリー・オルレブのレビューをもっと見る