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「上東麻子」の「ルポ「命の選別」 誰が弱者を切り捨てるのか?」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「上東麻子」の「ルポ「命の選別」 誰が弱者を切り捨てるのか?」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
優生思想をめぐる近年の主な出来事を取材した内容である。
障がい者施設の設立反対運動は明らかな差別であるから、間違いであり到底共感できないが、その他の事案については、自分の立場が違えばどう考えるだろうか。特に自分が遺伝病を持っていて子どもに受け継いでしまう可能性が高い場合などは。
やまゆり園の施設内の実態は目に浮かぶようであった。精神科病院や高齢者施設でも同じようなことを目にしている。管理者の責任は大きいと思う。
技術が発達すればするほど、使う人間の品格が問われるのだと思った。技術革新や拡がりを妨げることはできないだろうが、海外ではOKなのにという安易な考えはやめたい。現在進行形な規制などと並行
Posted by ブクログ
1996年まで「優生保護法」という法律が存在
したのはご存知でしょうか。
要は、特定の障害や疾患のある人を「不良な
子孫を産む可能性のある人」として、不妊治療
させていたのです。
つまり障害者達を差別していたのです。
残念ながら、この差別意識は今でも様々な形で
表れています。
その最悪の例が2016年の相模原殺傷事件です。
この本ではその最悪の例とは別に、密かに進み
つつある差別意識=優生思想の事例をいくつも
取り挙げます。
「出生前診断」「遺伝子のゲノム編集」さらに
障害者施設建設をめぐる地域住民との争いまで
様々です。
このような問題は当事者意識を持つことが難し
いと思います
Posted by ブクログ
「旧優生保護法」問題を追ってきた記者が書くものだけに真摯に読ませる部分が多い。優勢思想に基づくものは「旧優生保護法」問題だけに済まず、現代では出生前診断の問題が横たわっている。また障害者施設建設への相模原事件反対運動など根は深い。相模原事件の問題も、後で次々と出てくる施設自体の問題。障害者を「排除」し、しかも安上がりな福祉で済ましてきた我が国の社会保障の根深い問題もある。今もあり、この先も続く優成思想に基づく様々な事象について、またそれが技術の進歩で見えにくくなっている現代だからこそ、常に注意してアンテナを張って、その根を見続けないといけないだろう。