作品一覧

  • 何食わぬきみたちへ
    3.7
    1巻1,595円 (税込)
    向き合わずにいられて、安全圏で生きられて、いいな―。イジメを見てみぬふりした自分に嫌悪を抱く伏見と、障がい者の兄と暮らす敦子。傷だらけで世界への違和にあらがう高校生たちの物語。
  • 星に帰れよ
    3.8
    1巻1,430円 (税込)
    16歳の誕生日、深夜の公園で真柴翔は"モルヒネ"というあだ名のクラスの女子に会い――。高校生達の傲慢で高潔な言葉が彼らの生きる速度で飛び交い、突き刺さる。第57回文藝賞優秀作。
  • 何食わぬきみたちへ

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    ネタバレ

    『何食わぬ顔をされるもどかしさ、するもどかしさ…』

    障害を持つ少年に対するいじめ。
    傍観者の視点、当事者の視点から、どうすることもできないもどかしさに悩みながらも、正解を見つけようとする若者たちの心の葛藤を描いた作品。読後に感じるもどかしさ… これも作者の意図なのか!?

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    2023年04月15日
  • 星に帰れよ

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    本書はそれほど深い話ではないですし3時間程度で読める中編小説です。
    しかししかし未来を感じるすごい作家さんです。
    朝日新聞に寄稿していたのですが高校生らしい告白とともにおじさんを納得させる文章力があります。
    これからの成長が楽しみというか皆さんで彼女の成長を見守っていきましょう。

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    2021年02月12日
  • 何食わぬきみたちへ

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    誰かに対しても自分に対しても、行動や抱いた気持ちがきっと正解ではないと感じてることに、登場人物たちが不器用にも向き合っていました。それを読んでいるこちら側もうまく言葉にできないし、正解の形はわからないけれど、何か感じたことから目をそらしてはいけないと感じました。

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    2024年01月12日
  • 何食わぬきみたちへ

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    真っ直ぐな人間。当たり前の人間。そう思わないとじっとしていられない。目の前の問題と自分たちの事情がリンクしないと無表情で素通りするだなんて、悪意も情動もおかしみに変換するなんて、そんなのが常なんて、古川より余程暴力的だ。(P.36)
    おれと大石が互いに感じていた暗さや鈍さのようなものは、きっと"おとな”の兆しだ。色々なものに対する取捨選択や諦めが見えないシワとなって、きめ細かく刻まれているのだ。ー(P.87)

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    2023年03月07日
  • 何食わぬきみたちへ

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ読みやすくて、すぐに読み終えてしまいました。どの人が読んでも深く読み込めると思うけど、やはりこれは学生には絶対読んで考えてほしい。誰も彼もが関わったこと、考えたこと、体験したことがあるシチュエーションだと思うし、ありきたりな言葉ですがすごく考えさせられました。

    登場人物全員が本当にいろんな事情(考え?という意味でもあるような気がする)や障がいを抱えており、悪いとか嫌なところが見えてもどこか愛おしくて憎めないというか…そこがかなり好きでした。決して軽く扱ってはいけない題材であるし、どうしても影を落とすような場面もあるけどきっと私は何回もこの本を読み直すんだと思います。一生もののこの

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    2023年02月22日

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