作品一覧

  • マンガ人類学講義 ボルネオの森の民には、なぜ感謝も反省も所有もないのか
    4.0
    生きるためには働かねばならない? 学校に行かないといけない? それは私たちの思いこみに過ぎないのではないだろうか。 生きていくために働かなくてもいいところ、学校にいかなくてもいいところ。そんな場所に行って、人間の根源的な生き方について考えてみることはできないだろうか――。 「人間とは何か」を知るため、人類学者奥野克巳は、ボルネオ島で狩猟採集を主産業とする森の民「プナン」の地へ赴き、彼らのもとで暮らしました。 そのフィールドワークをまとめた著書『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』は、これまで知らずにとらわれていた価値観や窮屈な生活を考え直させられる、と異例の反響を呼ぶことに。 そして今回、新進気鋭のマンガ家MOSAとタッグを組んで、あらためて現地を取材、プナンの民族誌にマンガで挑戦。 「フンコロガシ」や「マレーグマ」「移動する小屋」「ヒゲイノシシ」「アホ犬」のエピソードなど、マンガでしか描けない人類学講義、プナンの暮らしを通して、“人類そのもの”が理解できる一冊です。
  • マンガ人類学講義 ボルネオの森の民には、なぜ感謝も反省も所有もないのか

    Posted by ブクログ

    日本社会の制約や規範に生きづらさを感じ、別の社会にもっと生きやすい最適解を求めて読んでいたことに気づいた。
    しかし、別の社会にはそこに固有の別の制約や規範、生きづらさがあるだけであると気づいた。そしてどの時代のどの社会に生きるかは、多くの場合選べないし、選べるとしても限られた範囲内でのことだ。

    一方、他の社会を知ることは、自らの属する社会を相対化する助けになるし、別の豊かさを知ることでもある。
     
    プナンの人々は
    「何かのために」生きてない。ただ生きるために食べる。

    この言葉が心に残った。

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    2023年02月02日
  • マンガ人類学講義 ボルネオの森の民には、なぜ感謝も反省も所有もないのか

    Posted by ブクログ

    人類学、面白い!
    自分のバカ狭い世界は、たくさんあるうちのたったひとつの世界だと教えてくれる。
    これがほんとの「多様性」だ!と、思った。
    ボルネオの民の社会では、私は生きてけるかな…。

    本書はマンガで、理解しやすいんだけれど、最後の解説が私には難しかったかな。


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    2024年03月17日
  • マンガ人類学講義 ボルネオの森の民には、なぜ感謝も反省も所有もないのか

    Posted by ブクログ

    ボルネオ島の森の民、プナンの人びとの話。固定観念が壊される。
    いろいろな世界観があるんだな、と改めて実感。そうすると、やはり日本人の世界観は日本人として大切にしたいと思う。
    最後の解説もちょっと面白い。確かにマンガであることは、人類学を表現するのにとても合う方法なのかもしれない。
    筆者のマニアックさもなんとなく醸し出されている。

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    2023年05月05日
  • マンガ人類学講義 ボルネオの森の民には、なぜ感謝も反省も所有もないのか

    Posted by ブクログ

    立教大学異文化コミュニケーション学部教授で、人類学者の奥田克巳と、漫画家のMOSAによる、文化人類学をテーマとした漫画と解説。インドネシア・マレーシア・ブルネイにまたがるボルネオ島に住む、プナンという民族の生活を漫画で描いていて、そこにある自然や動物の様子やその人たちの姿などを親しみを持って読むことができる。いろんな描写を通して、プナンの生活において、動物やモノの中にも自分たちと同じ人間性を共通して見いだす考え方や、人に物をあげることを良しとするがゆえに平等な社会ができあがっていることなど、今日本などの社会の一般的通念が絶対ではないのだと思わされる示唆をしている。

    プナンの生活それ自体も面白

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    2022年04月28日
  • マンガ人類学講義 ボルネオの森の民には、なぜ感謝も反省も所有もないのか

    Posted by ブクログ

    文化人類学を学んだはじめての本。全く違う文化を知ることで、自分を見つめ直すことが容易になる。自分のこだわりとか、固定観念が中立になる。たまたま手に取ったんですが、入門書としてアタリだと思いました。
    プナンの民は仏教徒ではないようですが、共通する部分があって、仏陀が少しだけ登場します。理解が進みました。

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    2022年03月13日

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