世界一わかりやすいDX入門 GAFAな働き方を普通の日本の会社でやってみた。
著:各務 茂雄
DXとは、組織の中にデジタル技術を浸透させ、まず働き方をより良いものへと変革することがその本質である。顧客、従業員、ビジネスパートナーすべてを通して、ICTを使った体験の向上をすることが重要な論点となる。
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2つに整理すると、企業が自社に取り込んでいくべきDXには、業界内での売上や利益を狙うためのデジタル投資である攻めのDXと会社全体の生産性を向上させ、それによって下がった費用を攻めのDXか守りのDXに再投資させることの守りのDXがある。
本書の構成は以下の7章から成っている。
①GAFAな働き方を日本企業で活かす
②攻めのDXと守りのDX
③デジタルビジネスに成功すればOKか?
④DXの基本となるサービス型チーム
⑤改革に抵抗する人々とどう付き合うか
⑥DX人材のなり方・育て方
⑦守りのDXリモートワークは成功するのか
コロナ禍を乗り切るキーワードの一つとして注目されている「DX」。コロナにより当たり前が当たり前でなくなった今、企業は大きく変わろうとしている。そして変わらなければ生き残ってはいけない。今までの延長線上での筋書きでは生き残ってはいけない。
劇的に変える、劇薬的なイノベーションとしてDXは必要となる。
3Cを俯瞰し、今までの当たり前を再定義し、向かうべき姿をイメージすることから全てがはじまる。攻めと守りを繰り返し、痛みを伴いながら、生き残る道を探り、成長し続けることが求められる。
企業の成長は属する「人」の成長から構成される。
今を機会として捉え前向きに歩み続ける他ない。日本企業にDXは適さないと言っている時間はもうない。