オウムにどのくらいの知性があるのか?の研究に生涯を捧げてきたアメリカの研究者による著作.
アレックスと名付けたヨウムと行なった研究により,ヨウムには5歳児程度の知能(ただしコミュニケーション能力は2歳児程度)があることが明らかになる.脳みその大きさは胡桃大なのに?脳に大脳皮質も無いように見えるのに?
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アメリカの研究者の厳しい環境については話には聞いているが,恐るべき競争社会だ.アレックスとテレビにも出演し,日本であればどっかの私学がホイホイとポストを用意してくれそうなものだが・・・
アレックス(や他のヨウム)との心温まるエピソードが綴られ,思わず吹き出してしまうエピソードも多いが,作者の研究に賭ける熱意には脱帽する.実はアレックスが死んだ場面からこの本は始まるのだが,その後,他のヨウムを使ってプロジェクトは今も進んでいるのだろうか?