エシ・エデュジアンの作品一覧

「エシ・エデュジアン」の「ワシントン・ブラック」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • ワシントン・ブラック
    値引きあり
    3.6
    1巻2,079円 (税込)
    ギラー賞受賞、読む悦びに溢れた歴史小説! 2018年スコシアバンク・ギラー賞受賞、同年マン・ブッカー賞最終候補。ニューヨークタイムズ、ワシントンポスト、タイム他多数有力メディアの「トップテン・ブック・オブ・ザ・イヤー」に選出。 1830年、東カリブ・バルバドス島。11歳の黒人少年「ワッシュ」ことワシントン・ブラックは大農園に生まれ、奴隷として過酷な日々を生きていたが、ある日やって来た農園主の弟ティッチに見込まれ、科学研究の助手となる。ティッチから文字や科学の知識を学び、絵の才能も開花させるワッシュ。やがてある事件を機に二人で作った気球で島から脱出し、北極をめざすが……。 一人の少年の数奇な運命と世界を股にかけた冒険、自我の目覚め、人生の旅。アフリカ系カナダ人の女性作家による、読む悦びと驚きに満ちあふれた傑作歴史冒険小説。
  • ワシントン・ブラック

    Posted by ブクログ

    冒険話が大好きだったけど、さも「ありえない」けど楽しいを今楽しむ気になれなかったところにくる、目まぐるしくも「ありえる」で固められた冒険譚。
    しかも主人公の関わる人間が、当然それぞれの思いを胸に主人公ありきの動きをしないリアルさのある人情劇でもあって、大人になって読みたかった物語はコレだよまさにという本。

    ポッターさんではなくジム&ルーカスで育った人には大いに刺さりそうというか刺さった。

    背景にある社会構造は暗いんだけど、希望を持たなかった少年が夢いっぱいの大人に引きずられて、思想を動かされている様に胸が熱くなる。
    ラスト、いいぞ、やってやれ!

    0
    2022年03月26日
  • ワシントン・ブラック

    Posted by ブクログ

    黒人奴隷差別の描写は、酷すぎて目を覆いたくなります。けれど、気球に乗って国を脱出するだとか、あり得ない展開が次々あって、希望がもてる展開なので、次が知りたくて、ページをめくるのが楽しかった。

    0
    2021年04月20日
  • ワシントン・ブラック

    Posted by ブクログ

    冒険譚、成長譚としての面白さはもちろんあるんだけれど、それだけじゃない。前半はスピーディに展開していくが、後半からはゆったり丁寧に紡がれている印象。苦い。読み応えあり。

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    2020年12月07日
  • ワシントン・ブラック

    Posted by ブクログ

    ページ数のぶ厚さは関係なく、最初から最後まで、重苦しい気分だった。

    そう思ったのは、主人公の「ジョージ・ワシントン・ブラック」の設定が少年奴隷であるのも、そうなのだが、なぜか、自由の立場になったように見える後半の方が、より重苦しさが増したように感じられて、私もワシントンの心中に入り込んだようで、憂鬱気味だった。ただ、それが何なのか、いまいち分からなかった。

    物語はあまりに破天荒な展開に、やや乗り切れない感もあったし、エンディングに納得できないものもあったが、その一方で考えさせられる点もあった。

    それは、人生において、自分の答えを見付けるための偽らざる気持ちの強さだった。それが、どんなに困

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    2021年09月06日
  • ワシントン・ブラック

    Posted by ブクログ

    カナダで生まれ育ったガーナ人女性が描いた作品。過酷な奴隷生活を送る少年が、雇い主の家族の一人に目をかけられて、色々と経験し、社会のあり方、仕組み、人間を知っていく内容。重々しく過激な描写は少なめで、新しい世界への、これまた過度ではない、描写が丁寧に書かれていて、とても読みやすかった。確かに黒人に生まれて酷使されるのはしんどいが、他の立場の人間もそれぞれにしんどい、と言うメッセージですかなあ。こういう本はいいなあ。ケイレブ(ネイティブアメリカンの成長)のように瑞々しかった。

    0
    2021年06月07日

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