著者は、「盆栽は幾百年と生き続ける「生命の尊厳」が秘める内面の美を表現するもの」という。
盆栽は、「生命のエネルギー。そして生死の試練の厳しさです。あるいは四季折々の美しさが人の心を癒してくれます。」
「盆栽を芸術作品にまで昇華させるためには、盆栽作家の側に高い美意識と豊かな感性が求められます。植物
...続きを読むはとても素直で、育てる人のかける愛情がそのまま伝わります。植物を育てるのに必要なのは、水と光と温度、そして人の愛情です。人の愛情がなければ成長しません。
盆栽創作の心得とは、「天地材工」。天に時有り 地に気有り。材に美有り 工に巧有り。此の四者を合わせ 然る後。可以て良と 為す。
盆栽との一期一会を大切にすること。水かけ、消毒、肥料、植え替え管理を行い、盆栽に思いを寄せること。素材のもつ真の個性を見抜くこと。創作に工夫を凝らすこと。この4つの心得をもって盆栽を作ることが望ましい。」
盆栽の画像が、時間的経過が明らかになって、盆栽が生きていることが実感できる。
この本を見ることで、盆栽の良し悪しが良くわかるようになる。