作品一覧 2022/06/17更新 日本ミステリーの100年~おすすめ本ガイド・ブック~ 試し読み フォロー 平林初之輔 佐左木俊郎~ミステリー・レガシー~ 試し読み フォロー 文豪たちの妙な話 ミステリーアンソロジー 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 山前譲の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 平林初之輔 佐左木俊郎~ミステリー・レガシー~ 山前譲 ・指と指輪 高価な宝石を持つ男は、その宝石に相応しい女の指を求め、ひたすら街を彷徨っていた。 電車やカフェーなど、美しい指を探し求める猟犬の様な男。しかし、なかなか美しい指に出会うことができない。 指に固執するフェティシズム一点突破の掌編。最後の返しも取ってつけた様な薄味の探偵趣味だが、身体パーツへ...続きを読むのフェチは谷崎潤一郎の系譜でもあり、モダニズム文学の流行と作者の接近が窺える。 Posted by ブクログ 文豪たちの妙な話 ミステリーアンソロジー 山前譲 梶井の「Kの昇天」幻想的で美しい推理が好き。しかしこの中にあると「普通」なかんじかするのは何故だろう… 久米の「復讐」もかなり好みだなあ。 太宰のはなしはじわじわ来るし、最後がやっぱり巧いと思う。息子を医学校に行かせたい父と、チベットに修行に行きたい息子の間に立って困惑する母…の気持ちになってしま...続きを読むう。 いちばん読みたかった白鳥のはなしは軽くホラー…全部妄想と言われたらそう見えるし。色んな人の解釈が知りたい。 Posted by ブクログ 平林初之輔 佐左木俊郎~ミステリー・レガシー~ 山前譲 プロ文畑出身の平林と農民文学の佐左木とが組み合わされた1冊。 どちらも、そちらの思想系が香る作品かと思いきや、佐左木は「文學時代」にも関わっていたらしく(新興芸術派が活躍してた雑誌)、今回収録された『指と指輪』などはとてもモダンな作品でびっくり。(新潮社で編集やってた事もあり、探偵小説界隈の歴史を調...続きを読むべてくと編集者としても名前がちょくちょく出てきますね、佐左木俊郎は)平林も社会派作品といった雰囲気で、登場人物が皆、理知的に動くのが面白い。 二人とも、昭和一桁年代のモダニズム文学っぽくて面白かった。 Posted by ブクログ 山前譲のレビューをもっと見る