作品一覧 2023/05/15更新 アーモンド 試し読み フォロー 殺したい子 試し読み フォロー 世界を超えて私はあなたに会いに行く 完結 試し読み フォロー プリズム 試し読み フォロー ミカンの味 試し読み フォロー 1~5件目 / 5件<<<1・・・・・・・・・>>> 矢島暁子の作品をすべて見る
ユーザーレビュー アーモンド ソン・ウォンピョン / 矢島暁子 最初は韓国ってそんなに治安悪いのかということにショックを受けて読み進めれなかったけど、2人が仲良くなり始めてから一気に読み終わった。 戦争のニュースを見ながら笑いかけてくるシム博士に驚いていたユンジェの視点が新鮮だったがそうなのかもしれない。"共感の喪失"がテーマとして挙げられていたけど自身を守る...続きを読むためだとも思う。 最後のユンジェのように自分も、人生が自分に向かってくる分だけちょうど自分が受け取れる分だけぶつかっていきたい。 Posted by ブクログ アーモンド ソン・ウォンピョン / 矢島暁子 感情がわからない少年が人との交流によって成長してゆく話。 人と心を通わせるということを考えさせられる本だった。 人を理解することって難しい。 本当の気持ちを隠していることも多いし、ひとつの表現でもたくさんの意味をもつ。表情の変化や口調を読み取るのだって難しい。 でも、だから諦めるのかというと、...続きを読むそうではない。 人と交わることで世界は自分を越えて無限に広がるから。新たな気持ちを知り、新たな喜びを知る。 時には辛いことや嫌なこともあるけれども。 人に興味をもつことや恋心の瑞々しさ、普段意識しないと流れていってしまう気持ちが丁寧に描かれていて、はっとした。 読み終わったとき、明るい光が差し込むようなあたたかさに包まれた本だった。 読んでよかった。 Posted by ブクログ アーモンド ソン・ウォンピョン / 矢島暁子 ユンジェは確かに感情を持たないけれど、決して冷たい人ではない。 荒れた母親の頬と手の甲にそっとローションを塗ってあげる慈しみを持っているから。 それにしても、ゴニのまっすぐな不器用さが苦しくて愛おしい。 Posted by ブクログ アーモンド ソン・ウォンピョン / 矢島暁子 紹介されている本はみんな外れのない、読んでよかったと思えるSNSの方が「誰が読んでも間違いなく面白いおすすめ小説100選」で紹介していた本。 感情のない主人公の物語は気づけば手が止まらず、1日で読みきってしまいました。不思議な読後感とあたたかさの残る本でした。 Posted by ブクログ アーモンド ソン・ウォンピョン / 矢島暁子 本屋さんでたまたま手に取って軽く読んで興味が湧いたので購入した『アーモンド』、読み始めたら止まらなくて2日間で読み終わった。 感情を感じることもできず他人の感情も読み取れないユンジェがゴニとの関わりの中で成長・変化していく様子がとても自然に描かれていて読みやすく、次々とページをめくってしまった。 ...続きを読むゴニは不良少年だけど本当は弱くて優しくてかわいい男の子だということを、ユンジェの目を通して読者の私は感じることができた。 何も感じられなかったユンジェは、ゴニのことを知りたいと思ったのをきっかけに少しずつ変わり始めた。ゴニは、自分のことを決めつけないユンジェと友だちになりたいと思うようになった。感情が乏しいユンジェと激しい感情を持つゴニ、客観的に見るとユンジェが一方的にゴニから感情とは何かを学ぶ図のように見える。でも実際はそうではなくて、ゴニもユンジェから学んだり、ユンジェに救われたりしていた。 針金のところへ向かったユンジェは「友だちを助けるために恐怖に打ち勝って」その場へ来たわけではないけれど、「友だちだからゴニを探す」という自分だけで決めた固い意思と、「ゴニに申し訳ないと伝えなければいけない」という、"申し訳なく思う気持ち"を持ってきた。 ドラのことを好きと思う気持ちも、ゴニとの関わりがなければ生まれなかったのだろうな。印象に残る女の子だな、程度で終わってしまっていたのかもしれない。 嘘や忖度のない物言いだから信じられるということ、たしかにたくさんある。ゴニがユンジェに告白した本音のように、「何も感じなくなればいいのに」と思うことは生きていると結構ある。こんなこと言ったら嫌がられるかな、あの人の機嫌が悪いのは自分のせいかな、他人の感情を気にしすぎたり共感しすぎたりして疲弊することもある。淡々とこなしたい場面もたくさんある。でも感情がなかったら物事がただの結果でしかなくて、流れる景色のように次々と出来事だけが通り過ぎていって、自分の中には何も残らなくなってしまうのかもしれないな。 うまくまとめられない.....。 ユンジェのお母さんとおばあちゃんが通り魔に襲われた場面はすごくつらかったけど、だからこそお母さんが生きていてくれてよかったと心から思う。眠っていたユンジェの心が活動を始めたとき、お母さんがこの世界にいてくれてよかった。 ロボットだとかサイコパスだとか、「心がない」と言われてきたユンジェがゴニの心を動かした、こんなにすてきなこと無いなあ。 ※過去に別のところへ載せていた感想をコピペ。 Posted by ブクログ 矢島暁子のレビューをもっと見る