何度も読み返し出来る作品ですが、疑問がたくさんあります。
早苗と柳二夫婦の出会いは、10年前の早苗が通う大学主催のイベントで、親友の瑠偉(男)が卒業生の柳二と引き合わせたのがきっかけで、現在は結婚3年目だが未だに仲良し夫婦と言われる夫婦。
そんな夫婦と瑠偉と瑠偉の婚約者のなずな(2コ上)
...続きを読むと、柳二と同い年のシングルマザーの恵理の5人は今でも頻繁に会うような仲間。
そこで疑問だが、瑠偉と柳二は年の差10もあるが何故この2人は仲良しなのか？、他に友人とかは出てこないし、そして恵理も派手好きで始めから柳二を狙ってたけど柳二は単に仲間！としてしか扱っていないので、それは意外にも柳二はイケメンなのに、早苗一途なんだなぁと感心です。
結局、その柳二と恵理が元で夫婦仲が壊れて行きますが、その根底にあるのは不妊治療という事です。
柳二は早苗が不妊の事ばかり言うので、それがストレスになって愚かにも柳二は唯一の経産婦である恵理に相談してしまったのが間違いでしたね…。
早苗は1人で病院で治療を頑張っているのに、柳二は専門家でもある医師に相談せずに、素人の、しかも異性の友人にデリケートな事を相談してしまうなんて…。
この物語に出てくる5人以外の登場人物はほぼゼロなので、ちょっとその事も物語としては薄いかな？とも思います。
よりにもよって、何故夫婦間のデリケートな問題を、いくら仲良し仲間の恵理に、ましてや経産婦だからといって、不妊治療とはまた別問題であろう女性に相談出来たのか、柳二の精神状態が信じられませんでした。
先ずは専門家に相談すべきなのに。
柳二がヘタレで専門家に相談出来ないのならば、そして不妊治療で早苗と向き合えないならば、別れしかないと思いましたが…。
柳二、見損ないましたねぇ。
奥さんがここまで追い込まれてやっと旦那さんはことの重大さに気づいたんだね。遅すぎる気もするけど。このまま順調に行くと良いですね。
現実にもありそうなお話です。ゆるふわでいかにも騙されやすそうな穂乃佳を心配する親友の小春に感情移入してしまいました。
