有名な生産性向上技術「ポモドーロ・テクニック」の考案者によるガイド本。
原著者がはしょって書いているのと、訳語がややこなれていないためか、若干読みづらし所々分かりづらい。
それでも、ポモドーロ・テクニックに対する誤解を解き、心理的な障壁を下げる助けになってくれた。
この本を読むまで、わたしは「ポ
...続きを読むモドーロ・テクニック=単に25分+5分のサイクルを4回繰り返して、その後長く休むこと」だと思い込んで、我流でやっていた。
しかし、この本を読んで、それはとんだ勘違いだとわかった。
この本には、
・25分+5分はあくまで標準的な組み合わせに過ぎない
・25分+5分というサイクルだけでなく、それに付随するプロセス(「仕事の在庫」の洗い出し、「今日やること」の策定、記録、振り返り)も非常に重要
・ポモドーロ・テクニックは25分+5分のサイクルで生産性を向上させるためだけの技術ではない。記録を振り返ることを通して仕事の見通しを立てるスキルを磨いたり、仕事の組み方を工夫できるようになったりすることで、中長期的な生産性向上にも貢献できる技術である
・ポモドーロ・テクニックは、「座標軸状の点や差としての時間」に対する恐怖に打ち勝つ助けとなる
といった内容が書かれており、ポモドーロ・テクニックが想像以上に奥深いものだと気付くことができた。
それと、「次のポモドーロはきっとうまくいく。自分自身にやさしくていい」という言葉にホッとした。
ポモドーロ・テクニックはとてもシビアなものだと思っていたので、少しずつ慣れ、改善していけばいいのだと思えたことは大きかった。