阪急といえば浮かぶのは、電車、百貨店、宝塚歌劇団、かつては阪急ブレーブスという球団を所有してパ・リーグや日本シリーズで何度か優勝したこともあった。
阪急を作ったのは小林一三。小林は、鉄道+住宅+百貨店+歌劇団といった様々な事業を通じて、関西に新たな世界を作ったと言っても過言ではない。
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阪急電車といえば、栗を意味する「マロン」が語源の「マルーン」色の車体だ。
あの色ですぐにどこの電車か分かるのはブランドのなせるわざだ。
そのマルーン色の車体にチェンジの危機が迫ったこともあるが、会社内部と沿線住民の反対により現状を保っている。
車体の色以外にも座席も個性がある。「ゴールデンオリーブ」と呼ばれる緑色の座席も阪急電車を語る際に外せない。
モケット(表地)は、創業時から採用されている歴史のあるもので、素材にはアンゴラヤギの毛を使っている。
通勤車両で天然素材を使っている会社は、大手紙鉄では阪急ぐらいとこだわりを持っている。
小林一三が行ってきた街づくりなど阪急の歩んできた道がギュッと詰まっている。
今度、関西に行く機会があったら阪急電車に乗って歴史の重みを感じたいなあ。