マーケティングの仕事を始めるにあたって、知り合いのマーケターから紹介された本。研究者でもマーケティングの専門家でもない(むしろちょっと落ち目の)人間の独白で読みやすくて良い。
<備忘録>
・新しく誕生させる市場の存在意義をどう定め、お客様との約束にしていくか。「存在意義」とは、その商品がいかにして
...続きを読む社会を良くしていくか?ということ。
・商品をモノではなく、それを使っている時間や気分、つまり「役割や意味」で考える。
・Why:存在意義、What:どんな商品を/コンセプト、How:どうやって/戦術、Who:誰に対して/ターゲット、Whare:どの市場で/セグメント(チャネル)、When:いつまでに/中長期構想
・地産地消ムーブメント:地場産品への愛着の高まり、地場産業の活性化、フードマイレージ
・先行市場における実績は、社内の関係者の説得材料として有効。手ぶらで「発売してからx年間、xの数字が見込めます」と言っても「ほんとに?」となる。先行市場がたどった道を見せると実現可能性を匂わせることができる。
・「根っこが同じもの」が先行市場を探すポイント。例えば乳製品なら「自然志向が好まれる」という意味で、ヘアケア製品の市場を探す、など。
・チームマネジメントのポイントは、「自分たちはなんのためにやっているのか?」「そのことによって社会はどうなるのか?」「客も会社も自分たちも、どのような素晴らしい状態になるのか?」を全員分かって燃えている状態をキープすること。