作品一覧

  • 漂巽紀畧 全現代語訳
    4.7
    1巻880円 (税込)
    1841年、嵐に襲われた土佐の漁師・万次郎は、アメリカ捕鯨船に救われ合衆国本土での生活を経験し、帰国を果たす。その10年にわたる奇跡と苦闘を、万次郎はいかに語ったか? 民主的な大統領選出などの近代市民社会のありようや鉄道などの文物など、幕末維新の人々に西洋近代のイメージを残したと言われる証言の記録。信頼性が高い写本をベースにした、読みやすい訳文での文庫訳し下ろし。
  • 漂巽紀畧 全現代語訳

    Posted by ブクログ

    ジョン万さんすごい。
    奇跡の出会い、旺盛な好奇心、惜しみない努力、捨てない希望。ジョン万さんは本当に素直な心を持ってたんだろうな。

    そのあとのペリーのくだりや、勝海舟たちとアメリカ行く話も詳しく知りたい。

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    2023年02月11日
  • 漂巽紀畧 全現代語訳

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「漂巽紀畧」は「ひょうそんききゃく」と読む。
    「巽(南東)の方角に漂流した記録のあらまし」というほどの意味とのこと。

    ジョン万次郎については、漂流してアメリカに暮らし、帰国後身につけた英語を教えて明治の人材育成に貢献したとしか知らなかった。
    その漂流からアメリカ暮らしについて生き生きと語った記録。

    驚いた点、はじめて知ったこと
    ・当時漂流した日本人がジョン万次郎一行以外にもたくさんいたこと。
    ・鎖国していることが、ときに上記の日本人の帰国のハードルになったが、帰国した者もたくさんいたこと。
    ・無人島や海の上の漂流生活でも年単位で生き延びた人がおり、そのようなことができること。
    ・アメリカの

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    2023年02月01日
  • 漂巽紀畧 全現代語訳

    購入済み

    素晴らしい。

    面白く、テンポが良くて、中身が濃いので、一気に読んでしまった。全日本人におすすめする。

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    2021年08月01日
  • 漂巽紀畧 全現代語訳

    Posted by ブクログ

    普通の船乗りに生まれ、14歳で遭難して、すったもんだで世界を回る。

    とにかく、土佐藩から言われて書き残した河田小龍が「いささかも私見はいれず」書いてくれたので、面白くてたまらない内容になっていました。

    ジョン万。
    ものすごく頭がイイ人だったんだろうなーと。
    それ以上に、人に気に入られるという人間力が。

    人生の後半生は、極めて静寂、とあった。
    激動の前半生だけで、普通の人の数倍の人生を味わったからなのかな?

    でも。
    ごくごく一人の田舎の青年の史実として、ドキュメンタリーとしてだけで読んでみると、こんな濃い体験を乗り越えられる、その凄さに感服しました!

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    2019年02月27日
  • 漂巽紀畧 全現代語訳

    Posted by ブクログ

    こんなに面白い本があったか。
    ジョン万次郎なんて学校の授業のようでつまらなそうだが、この本は当時の情景がありありと浮かんで来る。
    無人島で洞窟の出入口が岩で塞がれたり、裏側に過去の漂流者の墓があったり、外国という全くの未開の地で人との触れ合いや、同じ日本人の仲間との出会いなど。
    船を通じた大冒険記であり、何よりもそれが史実という事。当時は遥か遠くの国に流れ着く漂流者があちこちに居たというのもわかって面白い。

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    2019年01月06日

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