作品一覧 2021/02/05更新 現代アートとは何か 試し読み フォロー 現代アートを殺さないために ソフトな恐怖政治と表現の自由 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 小崎哲哉の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 現代アートとは何か 小崎哲哉 現代アートと言う不可解で全体像の見えないものを、多角的な視点から分析している。 現代アート業界に渦巻く資本や権力の問題をジャーナリスティックな視点から分析したかと思えば、現代アートに必要な要素や製作者の動機、絵画や写真といった平面的な表現方法からインスタレーションへと移り変わっていく動向についてまで...続きを読む技術的な観点から解説している。 大部だが、これ1冊読めばよくわからない現代アートと言うものに対する自分なりの視点を確保することができるだろう。 Posted by ブクログ 現代アートとは何か 小崎哲哉 現代アートは、マルセル・デュシャンが「泉」で芸術家が作品を作るという従来のものから、世の中のものから選択し意味付けを行って鑑賞者に提示し鑑賞者がその評価を完成させるというものに変化させた流れの中にある。 重要なのは、「インパクト」「コンセプト」「レイヤー」で、コンセプトは「エロス・タナトス・聖性」「...続きを読む世界と私」「アクチュアリティ」「制度への批判」「アート史への言及」「メディウム」「新規性」に分けて評価できる。 実際のアートの値段は、メガコレクター、公的な美術館(実際のバイイングパワーは落ちているが、箔付け)、キュレーター、アートディーラーがプレイする世界で、批評家の役割はなくなってきている。 Posted by ブクログ 現代アートとは何か 小崎哲哉 ヴェネチアで観て、バーゼルで買う。 アートの世界にはいるということは、 グローバル資本主義の勝ち組に加担すること。 ピノー(ケリング) グッチ、プーマ、サンローラン、ブシュロン、 クリスティーズ、シャトー・ラトゥール アルノー(ヴィトン LVMH 4兆円企業) モエエシャンドン、ドンペ...続きを読むリニョン、ヘネシー、 ロエヴェ、セリーヌ、ジバンシー、ケンゾー、 フェンディ、ダナキャラン、クリスチャンディオール、 ゲラン、タグホイヤー、ショーメ、ゼニス、ブルガリ カール ラガーフェルド(シャネル デザインディレクタ) デザインと建築が現代における真のアート。 ブランド知名度でアーティストを世に知らしめる。 マヤッサ王女(カタールQMA) 村上の「五百羅漢図」依頼主。 アートはビジネス。首長家の資産=国家の資産 ラリー ガゴシアン(ギャラリスト 売上1000億円) クーンズ、ハースト、グルスキー、村上 を扱う。 POWER 100(ランキング) 批評家が力を失い、美術館に関与する建築家が存在感。 現代アートは文学、音楽、映画に比べ大衆性が低い君主制や寡頭政治。 美術館 ~アートの墓場 検閲、自己規制 コレクターとの戦い(権威によるディスカウント) 政治的資産 アメリカでは作品寄贈は会員制美術館でも非課税 美学的経験の場より「社交の場」へ退化? 他ジャンルとの組み合わせは手段でしかない。 複製技術で失われたものに対し、 「いま、ここ」出しか味わえない体験で人を集める。 MoMA 302万、ポンピドー 345万、ルーブル 926万人。 テートモダン579万人。 公的予算減少し、70%が民間から。 集客重視の展示に、量が質を変質させる。 ポピュリズムの誘惑からテーマパークに? 美術雑誌 批評が少なく、ギャラリーの広告が70% 「イズム、運動」のなくなった冷戦崩壊以降 アート史に結び付ける「欧州式アートのルール」 会田、村上も則る。 デュシャン「Fountain」1917年 現代アートは何でもありに 作家により選ばれ命名され新しい見方を示し、初めて成立する。 もはや、つくらない。選択。 「外見」から「概念」へ。コンセプチュアルアート。 ヨゼフ ボイス 「すべての人が芸術家になるべきだ。」 鑑賞者は能動的な解釈者 ヤン フート 「よいアートは答を与えてくれない。問いを投げかける。」 現代アートの3大要素 「インパクト、コンセプト、レイヤー」 時間芸術 撮影されたデジタル画像は2016年で1兆枚を超えた。 2次元静止は現代アートの担い手にはならない。 映像は3次元。 今後のアートは4次元のインスタレーションを志向する。 アートとアーティストは超社会的。 社会から孤立させなければならない。 サミュエル ベケット「死せる想像力よ、創造せよ」 茶の湯に通じる思想 Posted by ブクログ 現代アートとは何か 小崎哲哉 アートジャーナリストとして、今のアート界の現状について詳しく取材し、本のタイトルである、現代アートとは何かについてをわかりやすく語っている。庶民には知り得ない、アートの舞台裏(学芸員、キュレーター、富豪、政治との関わり)について、ここまでしっかり、わかりやすく書いて伝えることのできる人が他にいるだろ...続きを読むうか?批評でありながら平易な文章で書かれていて、ぐいぐい読めてしまう。値段以上の価値がある、2018年の買ってよかった本の1冊。 Posted by ブクログ 現代アートとは何か 小崎哲哉 2024.05.05 なかなか読み応えのある、ある意味深くて重くて辛辣な素晴らしい本であった。それでいて割とわかりやすい。勉強になった。著者には深く感謝を表明したい。 Posted by ブクログ 小崎哲哉のレビューをもっと見る