これは政府が発表した「Society5.0」について「解説した本」ではなく、「深掘りした本」だ。
内容については、実は政府発表の資料の方が分かりやすい。
それらの発表資料について、識者がもっと細かい点については説明をしていく。
それでも一つ一つの項目はページ数も限りがあるから、あっさり感は否めない。
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一つ一つの項目ごとの1冊の本を読んだ方が分かるかもしれない。
さらに、それぞれの関連性については、実は政府発表資料の方が「誰にでも理解できるように」と国が丁寧に解説をしてくれている。
むしろ「こんな難しい内容を、よくここまで書いたね」という感じ。
総ページ数は100ページを超えるから、それだけで「誰にでも」というハードルは高いが、読めば読むほどこれを制作した役人(国家公務員)の熱意が感じられる。
それだけ国の未来に危機感を持っていて、いま日本が持っている技術の延長で、どうやって課題を解決していくのか。(していかなければならないのか)について語りかけてくれている。
読むなら先に政府発表資料だろう。
その上で本書を読むとしても、基礎知識がないと辛いかも。
お金の未来の話などは、本音はもっと知りたい。
お金がどうなっていくという未来については、選択肢がいくつかある。
それら関連性や強弱を知りたいのだが、その点は内容は薄かった。
いずれにしても、我々は待った無しで日本の抱える社会課題を解決していかなければならない。
今を生きる私たちの使命だろうと思う。
(2019/12/24)