作品一覧
ユーザーレビュー
-
Posted by ブクログ
キギタカは高校生のときに
創元推理文庫の全集で初めて読んで好きになって、
以来時折読み返しているのだけど、
後年その収録作以外に手を出したら
割と何だかなぁって感じだったのが痛い。
痛いというのに、ふと魔が差して、
また買ってしまったのが、この『三面鏡の恐怖』。
第二次世界大戦後の東京。
電球会社社長の真山十吉は、妻の死後、
その母・妹と共に暮らしていたが、ある日、結婚前の恋人で、
昔の友人である弁護士・平原勝之助の妻となり、
亡くなった尾崎嘉代子の、妹である伊都子が訪ねてくる。
彼女は死んだ嘉代子に瓜二つだった。
両親が多額の遺産を残したので、有り余る金と時間を提供し、
十吉の事業に協力し