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ユーザーレビュー 失われてゆく、我々の内なる細菌 マーティン・J・ブレイザー / 山本太郎 自分のカラダの無意識的な部分について知る というのはここ数年の読書のテーマである。 体内細菌が思った以上に私達の健康に影響している とあれば興味を持たずにいられない話だ。 実際、本書を読めば分かるが影響を与えている といったような易しい表現に留まらず、 その関係たるや「共生」と言っても過言ではない。...続きを読む 長い年月を経た生物系の合理的な進化にただただ感服する。単純に新しい知見として面白い本でもあるが、抗生物質の冬、現代の疫病など未来を考える上でも多くの人に呼んでもらいたい本。 Posted by ブクログ 失われてゆく、我々の内なる細菌 マーティン・J・ブレイザー / 山本太郎 人間の体、自分の体についての認識がひっくり返る。 人間の体を構成する細胞のうちヒト由来のものはわずかで、7割?9割が細菌由来のものであるらしい。 身体内部の細菌を正常なバランスに保つことが健康につながるということ。 体質の違いというのは要するに腸内細菌叢の違いなのではないか。 抗生物質の過剰投与は...続きを読むこのバランスを崩すことにつながる。 帝王切開も母体からの細菌移譲を遮断するという意味で、バランスの崩壊に貢献する。 その結果として、近頃よく見られる喘息、アレルギーなどの増加につながっているのではないかと筆者は考えている。 胃がんを引き起こす悪玉として名高いピロリ菌も、胃中の常在細菌として、食道炎などの抑制に貢献していた。 体内細菌の急激な変化が引き起こす未来は恐ろしいが、今から抗生物質の使用を控えることによって改善できるかもしれない。 Posted by ブクログ 失われてゆく、我々の内なる細菌 マーティン・J・ブレイザー / 山本太郎 健康の維持に役立つ腸内フローラは、現代人では抗生剤の使用によって種類が激減しており、そのことがアレルギー疾患だけでなく、炎症性腸疾患や自閉症などの発症にも関連しているという。抗生剤を飲むのが躊躇われる内容であるが、現代人が抗生剤を全く使わないというのは現実的ではない。現在腸内フローラの解明が急激に進...続きを読むんでいるようなので、今後抗生剤投与の基準が変わっていくのではないかと期待される。 Posted by ブクログ 失われてゆく、我々の内なる細菌 マーティン・J・ブレイザー / 山本太郎 「薬や」さんの商品の棚を 見渡してみると まぁ 抗菌と銘打たれたものたちの 多いこと いつから 私たち日本人は 「菌」をこんなにまで 徹底して排除するようになってしまったのだろう 「汚い」を排除することにより わたしたちは 「生命の力」まで排除することに なってしまった 科学的、医学的な 裏付け...続きを読むがきちんとされている分 耳をかたむけなければならないことが ここにある わたしたちが これから できること いや これから やらなければ ならないこと そのヒントがここにある Posted by ブクログ 失われてゆく、我々の内なる細菌 マーティン・J・ブレイザー / 山本太郎 ペニシリンによって多くの人が助かり、以後多くの抗生物質が生まれているが、その過剰摂取によって私たちと共生してきた細菌の数は減少を続けている。さらに抗生物質に耐性を持つ菌も生まれている。 この本は抗生物質の持つプラスの面を評価しつつ、不要な抗生物質の投与によって新たな問題が起こっていることを明らかにし...続きを読む、警鐘を鳴らしている。多くの人に読まれるべき本。おススメです。 Posted by ブクログ マーティン・J・ブレイザーのレビューをもっと見る