ラグビー元日本代表監督、故・平尾誠二氏とノーベル賞学者、山中伸弥氏の友情を描いた前作「友情」の続編。今回は山中氏は冒頭にのみ登場し、それ以外は平尾氏と主にラグビー関係で親交のあった方々が平尾氏との想い出について語り、最後にご家族の方の手記で締める、という構成。
どの方も口を揃えて「平尾氏は気配りが素
...続きを読む晴らしく、熱くてクールで面倒見がよくて」と語り、平尾氏と出会えたことに心から感謝しているのが窺える。もちろん「屍に鞭打」たずのコメントではなく、本心から全員が平尾氏をすごい人だったと思っているのがありありとわかる。
私自身とはあまりにも違いすぎて、参考にさせていただく余地もないが、世知辛い世の中、こんな風に人間関係を大切にしている人たちがいるんだと思うだけで気持ちが温かくなる、前向きになれる一冊だ。
本の内容というより、平尾誠二氏の人生に星5つである。