作品一覧 2022/09/12更新 SDGsファイナンス 試し読み フォロー 仮想通貨時代を生き抜くための「お金」の教科書 試し読み フォロー カーボンニュートラルをめぐる世界の潮流 政策・マネー・市民社会 試し読み フォロー 超金融緩和からの脱却 試し読み フォロー 元日銀審議委員だから言える 東京五輪後の日本経済 試し読み フォロー 1~5件目 / 5件<<<1・・・・・・・・・>>> 白井さゆりの作品をすべて見る
ユーザーレビュー 元日銀審議委員だから言える 東京五輪後の日本経済 白井さゆり 171205 白井さゆり 東京五輪後の日本経済 難しい金融と世界情勢を平易に解説している姿勢は立派 現在の異常な金融緩和政策に対する警鐘の書だが、諦めムードも強い 歴史上、前例のない状態の先に何が待っているか ⇒コントロールできない事態 混乱 「統合政府論」(220)だけはいただけない B/Sが理...続きを読む解されていない 持続不能な金融緩和を続けることは国家に対する背任行為と言うべき 日本国民の不安は根源的 ①財政②社会保障 どちらも持続性はないのに誰も手をつけようとしない 手をつけられない 太平洋戦争と同じで、誰も止められない 国家として脳死状態 安倍首相と黒田総裁には国家に対する責任意識があるのだろうか 安倍首相は祖父と孫、二人のA級戦犯を家系から出すことになる 日本銀行の金融緩和政策 国債を80兆円購入 現実は60兆円 残高400兆円 株式を 6兆円購入 残高15兆円→2020年には30兆円 Posted by ブクログ 元日銀審議委員だから言える 東京五輪後の日本経済 白井さゆり 元日銀審議委員で、モーサテでもおなじみの白井氏による、日本経済の課題と今後の展望について述べた本。経済の素人に対するような簡易な説明で、わかりやすく、よく理解できた。分析は緻密で深く説得力があった。特に、不動産と財政赤字に関する解説が、印象的であった。 「株式市場において、今やGPIF(年金積立金...続きを読む管理運用独立行政法人)と日本銀行は、それぞれ日本株の第1位と第3位の大株主となっています」p43 「(テーパリング)ETFの買い入れ量を減らしていくこと」p49 「一般家計の金融資産は、2017年現在で約1800兆円ですが、なんとその半分以上の900兆円程度もの金融資産が、預金・現金なのです。これは先進国中でも異例のことといえます」p55 「日本のデフレは「構造的な問題」であるため、金融緩和によっては解決できないと考え、大規模な金融緩和には消極的であった白川前総裁の考え方のほうが、結果的には正しかったともいえます」p81 「多くの国民が、可処分所得が低迷する中で生活は楽ではないと感じているところに、企業が商品価値を上げてしまうと、消費者からは見向きをされなくなり、自社製品がまったく売れないという状態に陥ってしまいます」p105 「1990年代以降、日本では多くの国民が、どんどん可処分所得が減っていく状況の中で、少しでも節約を心がけて生活するという「身の丈消費」に徹してしまっています」p107 「これまでの教科書では「人手不足だと賃金が上がり、販売価格も上がっていく」とされてきました。ところが日本では、賃金を上げる前に企業が企業活動を抑制し、その結果、人手不足にもかかわらず賃金上昇圧力が働かないのです。つまり、現在の日本では、これまでの教科書の常識を超えた現象が起きている、というわけです」p113 「いっこうに財政再建や構造改革も進まず、一方で少子高齢化が急速に進んでいるにもかかわらず、その対策も小手先のものにとどまっている」p211 「(IMF指摘)日本は、税収が歳出と比べてあまりに少ないため、資金調達を国債発行などに大きく頼る依存度が、先進国で最大」p213 「(ヘッジファンドなど外国人投資家)私たちは日本経済に未来があるなどとは考えていないし、興味もない。日本に投資しているのは、ここ1~2年で儲ける機会があると見ているだけだ」p216 「こうした状況を緩和するのには、まず移民の受け入れは不可避です」p233 「いよいよ企業淘汰が始まることになります」p235 「日本政府はこれまでずっと、つねに問題を先送りする政策を続けてきました。しかしそれはやがて、必ず将来世代にツケを回すことになります」p241 「今の日本には、厳しい現実から目を背けて、今さえよければいい、という風潮が漂っているように思える」p244 「これから人手不足が深刻化する日本社会では、ひとりでも多くの働き手を必要としています。本人のやる気さえあれば、たとえいくつになっても、やってみたかった仕事や憧れだった仕事に実際につけるチャンスが、これまで以上にたくさんあります」p247 Posted by ブクログ 元日銀審議委員だから言える 東京五輪後の日本経済 白井さゆり 日銀の財政ファイナンスを問題視する経済の本その2。日本の財政は、経済学の教科書で語れる範疇を越えてしまい、誰もどうしたらいいか分からないし、この先どうなるかも分からないという、無責任極まりない本(無責任なのは著者ではなく、政府・財務省と日銀なんだけど)。それでも、近い未来に起こりそうなこと・起こりそ...続きを読むうにないことを、分かっている材料から少しでも読み解こうとする姿勢には好感が持てるし、書いてあることは納得性が高い。 Posted by ブクログ 超金融緩和からの脱却 白井さゆり 本書は、2016年3月まで日銀政策委員会審議委員を務めていた白井さゆり氏による、近年の金融政策について、日銀と海外の中央銀行の両面から細かく解説した本である。本の内容としては、金融政策の理論的な面に触れつつ、近年の特異な市場反応をはじめとした実際の金融政策の効果について解説しており、理論と実践のバラ...続きを読むンスが取れており非常に理解がしやすかった。また、白井氏は元々の専門が国際金融であるため、海外の金融政策についても知見が豊富であり、海外と日本の金融政策を比較しながら解説してあり、そのような点も非常に興味深かった。 自分は昔マクロ経済学で金融政策を学んでおり、現在では金融についてはなんとなく覚えている程度だったので、本書を読むことで近年のトレンドをつかもうと思ったのだが、それのみならず昔学んだ理論がどれほど当てはまっているのかなどについても知ることができたのでとても読んでて楽しかった。例えば、イールドカーブやフィリップス曲線は近年はフラット気味だという話はとてもリアリティがあり興味深かった。マクロ経済学もだいぶ忘れているので、時間があればまたマクロ経済学をきちんと復習した上で、本書を再度読んでみたいと思う。 以下、素人的発想かもしれないが、本書を読んで、今後ますます行動ファイナンス論的な観点から方法論的個人主義的に金融政策を評価する時代がくるのではと思った。一方で、無論マクロ的側面も重要だし、行動ファイナンス論にしても実際企業および個人の異質性をいかに捉えモデルに組み込む かも重要な観点になってくるだろうと感じた。 Posted by ブクログ 仮想通貨時代を生き抜くための「お金」の教科書 白井さゆり ただの紙切れでしかない紙幣に我々なぜ金銭的な価値を信じているのか。 その疑問について経済史的な側面から順序立てて説明してくれる概説書。 「教科書」というタイトルが付いているように概説的な部分が多いが、基礎的な内容からよく理解できた。 高校の日本史や世界史では、つい理解が疎かになりがちな、銀本位制や金...続きを読む本位制の歴史的な流れが理解できた。 現在の「お金」の問題についても解説されている。日銀の異次元緩和がどのような効果があるのか、ただのデータでしかない「仮想通貨」がなぜ「お金」として機能するのか。地に足のついた解説がなされている。派手さはないが、入門書として、良書と言える。 Posted by ブクログ 白井さゆりのレビューをもっと見る