小竹由美子の作品一覧

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作品一覧

2023/04/11更新

ユーザーレビュー

  • 神秘大通り(下)
    冗長で退屈だったが、最後に来て、急激にスローモーションになり、死を描ききる手腕に、この作家の精髄を見た。

    意識を上下させながら、今と過去、現実と希望を交錯させる、新しい手法。

    生に織り交ぜることでしか死は描けない。しかし、生の延長に死があるのではなく、

    妹ルペ、ぺぺ修道士、主人公フワン・ディエ...続きを読む
  • マナートの娘たち
    知らないこともわからないこともあるけれど、ぐいぐい読まされる。1本目『浄め(グスル)の悲しみが鮮烈で強烈だった。『失踪』は何故かマラマッドあたりを連想したり。『アリゲーター』は複雑な構成で最初戸惑ったが、この構成こそが、重さやリアリティを生んでいると気づく。
    力のある作品集。
  • ホワイト・ティース(上)
    帯で西加奈子さんとブレイディみかこさんが激賞していたので読んでみた。
    宗教と世俗との折り合いや人種の違いといった本書のテーマとなる問題はなじみがないが、悩みの果てにトリッキーな行動を取り、自分を曲げないのでちっとも成長しない登場人物たちは、面倒ながらも愛せる。
    歴史上は「馬鹿者」「臆病者」と思われて...続きを読む
  • 神秘大通り(下)
    アーヴィングらしい、長い長い小説。ファンとしては読んでるだけで幸せな気持ちで一杯になる。そんな小説。

    登場人物もいつもの通り。色々な意味で不具を抱えた愛すべきキャラクターたち。そして全く予想がつかないストーリー展開とトリッキーなのに深みのある描写。アーヴィング以外にはこんな小説は書けない。

    正直...続きを読む
  • ホワイト・ティース(下)
    下巻になると上巻の二人の娘や息子が主人公になる。ジャマイカやベンガルの文化的背景だけでなくイギリスの文化の影響、青春の迷いや欲望、麻薬やアルコールなど様々な小道具で話が進む。何に向かって進むかというかより、どのように物事は展開するのかという微分に重きが置かれているように思えた。20代前半に色んな文化...続きを読む

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