作品一覧 2023/04/11更新 神秘大通り 試し読み フォロー 地中のディナー 試し読み フォロー ホワイト・ティース 試し読み フォロー ホワイト・ティース(上下合本) 試し読み フォロー マナートの娘たち 試し読み フォロー 1~5件目 / 5件<<<1・・・・・・・・・>>> 小竹由美子の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 神秘大通り(下) ジョン・アーヴィング / 小竹由美子 冗長で退屈だったが、最後に来て、急激にスローモーションになり、死を描ききる手腕に、この作家の精髄を見た。 意識を上下させながら、今と過去、現実と希望を交錯させる、新しい手法。 生に織り交ぜることでしか死は描けない。しかし、生の延長に死があるのではなく、 妹ルペ、ぺぺ修道士、主人公フワン・ディエ...続きを読むゴ。養親アイオワン(エドワード・ボンショー)とフロール。忘れられない人たちだ。 Posted by ブクログ マナートの娘たち ディーマ・アルザヤット / 小竹由美子 知らないこともわからないこともあるけれど、ぐいぐい読まされる。1本目『浄め(グスル)の悲しみが鮮烈で強烈だった。『失踪』は何故かマラマッドあたりを連想したり。『アリゲーター』は複雑な構成で最初戸惑ったが、この構成こそが、重さやリアリティを生んでいると気づく。 力のある作品集。 Posted by ブクログ ホワイト・ティース(上) ゼイディー・スミス / 小竹由美子 帯で西加奈子さんとブレイディみかこさんが激賞していたので読んでみた。 宗教と世俗との折り合いや人種の違いといった本書のテーマとなる問題はなじみがないが、悩みの果てにトリッキーな行動を取り、自分を曲げないのでちっとも成長しない登場人物たちは、面倒ながらも愛せる。 歴史上は「馬鹿者」「臆病者」と思われて...続きを読むいるマンガル・パンデーをサマードはものすごく信じていて、一冊だけども彼を「独立への基盤」と記載した本もあることが、どんな人間でも誰かは受け入れてくれるということを象徴してるのかな?と思った。 「アーチー、アーチー、アーチー、アーチー」 「ミスター・ヒーロー」 「君はどうもわからん男だなあ、アーチー」 「ミスター・ヒーロー」 といったやり取りや、 「ここで費やされた時間÷ほかの場所で有意義に過ごせたかもしれない時間×楽しさ×マゾヒズム=自分が常連である理由」 などの言い回しが、ザ・海外文学のユーモアという感じでとても好き。 Posted by ブクログ 神秘大通り(下) ジョン・アーヴィング / 小竹由美子 アーヴィングらしい、長い長い小説。ファンとしては読んでるだけで幸せな気持ちで一杯になる。そんな小説。 登場人物もいつもの通り。色々な意味で不具を抱えた愛すべきキャラクターたち。そして全く予想がつかないストーリー展開とトリッキーなのに深みのある描写。アーヴィング以外にはこんな小説は書けない。 正直...続きを読む読みやすいとは言えないので初心者には全くお薦めできませんが、こういうのが好きな人はもうたまらんと思います。 Posted by ブクログ ホワイト・ティース(下) ゼイディー・スミス / 小竹由美子 下巻になると上巻の二人の娘や息子が主人公になる。ジャマイカやベンガルの文化的背景だけでなくイギリスの文化の影響、青春の迷いや欲望、麻薬やアルコールなど様々な小道具で話が進む。何に向かって進むかというかより、どのように物事は展開するのかという微分に重きが置かれているように思えた。20代前半に色んな文化...続きを読む的背景を持つ様々な登場人物の心理をこれほどまでに巧みに描いた筆力に脱帽。 Posted by ブクログ 小竹由美子のレビューをもっと見る