作品一覧
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3.5
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Posted by ブクログ
19世紀後半のボヘミアに生まれた画家が
20世紀初頭に執筆した小説に自ら挿絵を添えた作品。
作者の分身とも想像される
ミュンヘン在住の「画家」が
旧友クラウス・パテラの招きを受け、
莫大な財産を相続した彼が中央アジアに築いたという
独立国へ妻と共に赴いたが、
待っていたのは理想郷の面白おかしい生活とは
到底呼び得ない暮らしだった――。
画家は「国王」パテラに、
かつての学友の誼で招待されたはずが、
行ってみると特別待遇を受けるわけでもなく、
街の治安もよいとは言えず、
妻はストレスで精神を病んでいく……という、
まるで楽しくないストーリー(笑)。
作者が描きたかったのは
外界と隔絶したパラ