ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
6pt
巨万の富を持つ謎の人物パテラが中央アジア辺境に建設した〈夢の国〉に招かれた画家は、ヨーロッパ中から集められた古い建物から成る奇妙な都に住む奇妙な人々と出会う。画家はこの街の住民となり、数々の奇怪な体験をするが、やがてパテラの支配に挑戦するアメリカ人の登場と時を同じくして、恐るべき災厄と混乱が都市を覆い始める。幻想絵画の巨匠クビーンが描くグロテスクな終末の地獄図。作者自筆の挿絵を収録。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
寝てる時に「今絶賛悪夢見てるんですけどね」っていう時ないですか?箱の中に電気点いてて、影絵見てるような? 不快で恐ろしくしんどいけど、中距離競争みたいな感じで、いつか終わるのは、あらかじめわかっている。その悪夢のテンションと言うのでしょうか、座標と言うのでしょうか、周波数と言うのでしょうか、雰囲気そ...続きを読むのものなんですよね。悪夢だから友達が変幻自在に、夢の国を創造し、君主になることもなんら特別に不思議なことではない。 最近よく、幻想、幻想って安易に聞くけど、本来の幻想的ってこういう作品のことだと思うわ。
19世紀後半のボヘミアに生まれた画家が 20世紀初頭に執筆した小説に自ら挿絵を添えた作品。 作者の分身とも想像される ミュンヘン在住の「画家」が 旧友クラウス・パテラの招きを受け、 莫大な財産を相続した彼が中央アジアに築いたという 独立国へ妻と共に赴いたが、 待っていたのは理想郷の面白おかしい生活と...続きを読むは 到底呼び得ない暮らしだった――。 画家は「国王」パテラに、 かつての学友の誼で招待されたはずが、 行ってみると特別待遇を受けるわけでもなく、 街の治安もよいとは言えず、 妻はストレスで精神を病んでいく……という、 まるで楽しくないストーリー(笑)。 作者が描きたかったのは 外界と隔絶したパラダイスの美ではなく、 その世界が腐臭を放ちながら崩壊する カタストロフだったらしい。 伝染病によって市民が眠り込んだ隙に 様々な動物が好き勝手に暴れ出し、 それをきっかけに「王国」が膿み爛れていく様子が これでもかと詳述される様は圧巻。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
裏面:ある幻想的な物語
新刊情報をお知らせします。
アルフレート・クビーン
吉村博次
その他の作者をフォローする場合は、作者名から作者ページを表示してください
フォロー機能について
「白水Uブックス」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
▲裏面:ある幻想的な物語 ページトップヘ