珍しいオーストリアのミステリ。
レミングとあだ名される元警官が巻き込まれた事件は?
警官時代に犯人を追いかけて夢中になり、犯人が乗った車の前に飛び出してしまった主人公。
嫌味な上司に大笑いされ、集団自殺する性質があると言われる小動物「レミング」だと。
この警部がパワハラ男で、それどころか延々サイテ
...続きを読むー野郎でい続けるのが迫力あり過ぎ(笑)
でもこんなひどいの、実際にもいるんだゼっていうブラックジョーク的な?
レミングはちょっとおっちょこちょいで不運だが、気は優しい。
たまたま森の中で奇怪な跳ねまわり方をしている大型犬に出会い、電車で隣に乗ってまで家について来られてしまう。笑える映画みたいなシーンです。
家の中でも吐きまくられる有様だが、後に飼い主の女性がわかり、大いに感謝されることに。彼女もいい人なんです。
気のいい人間はえてして、強引な奴に振り回されたり虐げられたりする。
けれども、何とかやり過ごせば、善良な人には理解者が現れ、愛に恵まれるのよ~!
というヒューマニティ溢れる実は内容です。
でもハッピーなほうの描写が少ないんだな。
もっと書かないと(笑)
皮肉な入り方なので、誰にでもおススメというわけにはいかないけど、短いので、オーストリアの珍品ユーモアミステリに興味ひかれた方はお試しを☆
ドイツ推理作家協会賞新人賞を受賞しているそうです。