作品一覧 2020/03/27更新 えげつない! 寄生生物 試し読み フォロー したたかな寄生 脳と体を乗っ取り巧みに操る生物たち 試し読み フォロー フィールドの生物学5 共生細菌の世界 したたかで巧みな宿主操作 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 成田聡子の作品をすべて見る
ユーザーレビュー えげつない! 寄生生物 成田聡子 寄生をする生物について、学術的な説明も分かりやすくされているので、小学校高学年くらいから読めるかと思います。 高校の生物基礎程度の知識があると、なお面白いと思います。 身近なペットも感染する可能性のある病気の話もいくつか出てくるので、誰しも一読しておく価値があります。特に子育てを(予定)している方々...続きを読むは必読と言ってもよいかも? 大学で生物を勉強してきたような人からすると、もう少し詳しく!!と、少し物足りなさを感じるかもしれませんが、サクサク読めて、大変楽しい時間を過ごせました。 Posted by ブクログ したたかな寄生 脳と体を乗っ取り巧みに操る生物たち 成田聡子 寄生を甘く見ていたけれど、脳まで行って麻痺させて宿主の行動を変えたり性格を変えたりすることをしていて、寄生ってめちゃくちゃ侮れないというか面白いしすごい生物現象だなと思った。知らない寄生の例が沢山あって読んで飽きなかったし、簡単すぎず難しすぎないから読んでいてとても楽しかった。また読みたい。 Posted by ブクログ したたかな寄生 脳と体を乗っ取り巧みに操る生物たち 成田聡子 エメラルドゴキブリバチの話が興味深かった。 実は人間も目に見えない腸内細菌などにより 行動の是非を左右されられたりくしゃみでウィルスを撒き散らしたりすることも納得出来た。 Posted by ブクログ したたかな寄生 脳と体を乗っ取り巧みに操る生物たち 成田聡子 ロイコクロリディウムから始まる、寄生虫の話。「パラサイト・イヴ」というホラー小説が紹介され、早速読みたくなる。 ロイコクロリディウムに寄生されたカタツムリの映像は以前twitterで見たことがあり、その行動面よりも見た目の異形さから強烈な印象があった。ドーキンスの「利己的な遺伝子」の考え方にも触れら...続きを読むれ、寄生者が宿主の行動を支配する事例がたくさん挙げられている。 カクレクマノミがイソギンチャクに何故刺されないのか、という理由の一つをカクレクマノミの体表の粘液のマグネシウム濃度が関係していることを女子高生二人が突き止めたコラムが印象深い。 アレロパシー(他感作用)も初めて知った。ある植物が生産する特殊な物質が他の植物や昆虫、動物に作用することを言う。ex サクラは葉からクマリンを放出して、他の植物を生えにくくする。 寄生においてスナノミがとても怖いと思った。足の裏から入り込んで、足がボロボロになっている写真が載っている。ノミと言っても、スナノミは外部寄生か内部寄生かは曖昧だ。 また、蜂は全て英語で「bee」だと思っていたが、狩りバチは「wasp」というらしい。勉強になった。 エメラルドゴキブリバチはよくある狩りバチのように獲物を仮死状態にするのではなく(大きすぎて運べない)、蜂が誘導する方向に動いていけるようにしてしまう。凄くピンポイントで麻酔と毒の注入をする。 この麻酔手術、人間に生かせないかと思っていたら、すぐにロボトミー手術のことが書かれていて、慄然とした。ロボトミー殺人事件なるものも日本で起きたことがあるらしい(同意なしに手術したことへの復讐だという)。 この獲物にされたゴキブリは生きながら蜂の幼虫に食べられ、蜂が蛹になるころ、死んでいく(それまで毒の効果は消えない、その量に関しても蜂、凄い、と思う)。 しかしゴキブリにとっては本当に悲惨。あまり好きではないが同情してしまう。 これをゴキブリ対策に利用できないか、という話が出ていたが、生物防除は思わぬ結果を招くことがあるから、慎重にして欲しい。 他にもブードゥーワスプ、テントウハラボソコマユバチなど寄生バチの話が続く。エメラルドゴキブリバチは麻酔と神経毒の二段階だったが、ブードゥーワスプはまだその行動制御方法が分かっておらず、テントウハラボソコマユバチはウイルスによってマインドコントロールしていることが分かっている。以前「ダーウィンが来た」のテントウムシの回で寄生されたテントウムシでも生還出来る個体がいる、ということでホッとしたのだったが、本書を読むと、一度寄生されたテントウムシは再度寄生される確率が高いという。私はどうも寄生する側には立てないらしい。 「えげつない生き物図鑑」で取り上げられていたハリガネムシも書かれていた。ハリガネムシがいることによって、川の渓流魚が得ることが出来るエネルギー量(えさ)が増え、河川の生態系に影響を与えているとは意外だった。 他にもいろいろ寄生生物についてかかれていたが、後半はちょっと私のエネルギー不足でつまらなく感じた。 しかし、前半だけでも、ダントツに面白い。カラーの写真だったら、もっと良かったかも。 Posted by ブクログ えげつない! 寄生生物 成田聡子 寄生生物が紹介された本。 イラストと手記と解説があってわかりやすかった。 寄生生物の生かさず殺さずな手口がえげつなくて胸糞悪くなる時もあったけど、全体的にユーモアあって絵本感覚でサクサク読めた。 寄生生物は相手がいないとだめで、寄生される側は洗脳されて自己犠牲してまで寄生生物を守ってしまうこのズ...続きを読むブズブな関係はある種の愛の形かなとも思った。 Posted by ブクログ 成田聡子のレビューをもっと見る