坂井榮八郎の作品一覧

「坂井榮八郎」の「ドイツ史10講」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • ドイツ史10講
    4.1
    1巻902円 (税込)
    ゲルマン世界、神聖ローマ帝国、宗教改革、絶対主義、2回の世界大戦…二千数百年の激動の歩みを、1講ずつ、要点を明確にして、通史的に叙述。地中海世界、大学や官僚と近代化の役割など重要なテーマに着目しつつ、つねに「ヨーロッパの中のドイツ」という視点から描き、冷戦後の統一ドイツの位置にも新たな光を当てるだろう。

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  • ドイツ史10講

    Posted by ブクログ

    本書は現在のドイツに相当する地域の歴史を10章立てで概説している本です。著者も後書きで述べているように、著者が恣意的に重要と思われるイベントを中心にピックアップし、それに対して過去の先達の見解もふまえながら自分の見解を披露しつつ、歴史の前後関係を説明しています。このアプローチは良かった。特に著者も強調されているように、ヨーロッパの中のドイツという視点が一貫して取られているので、なぜその当時(例えば)神聖ローマ帝国がこういう行動に出たのか、ビスマルクはドイツ統一ができたのか、という点について、簡単ではありますが、初心者にも納得がいくように説明されています。

     とかく歴史の本は浅く広く書くと、初

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    2023年04月27日
  • ドイツ史10講

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    期待通りの岩波新書的な出来具合。最高に読みやすく最高に面白い。
    フランク帝国は教会=国家、という仕組みであり、民衆は帝国を教会と理解していた、という分析は専門家間では一般的なのだろうが、自分には目新しいものだった。その後は教会↔国家の対立という構造へと徐々に変わっていくが、最初から対立していたわけではない・・・という。中世ドイツは、教会↔国家という2つの中心を持つの楕円形で理解すべし、らしい。
    神聖ローマ帝国時代の解説では、控えめではあったけど、オーストリアやプロイセン以外の領邦についても触れられていたのが良かった。教科書はこういう部分を端折るので、いつも全体像が見えづらくて困っていたから、あ

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    2020年08月16日
  • ドイツ史10講

    Posted by ブクログ

    ・ライン下流域からいまのベルギー、北フランス方面に、いくつもの支族の国に分かれて広がったフランク族は、五世紀末の481年頃に「フランク人の王」となったメロヴィング家のクローヴィスの下に統合されて統一王国を形成する
    ・ルターが問題にした贖宥状はサンピエトロ大聖堂の改修資金を集めるためのものであった
    ・ルター派とカトリック派諸侯の争い―プロテスタント諸侯・都市の「シュマルカルデン同盟」結成(1531年)→「シュマルカルデン戦争」(1546年〜47年)→「アウスクスブルクの宗教和議」(1555年)
    ・第一次世界大戦「シュリーフェン作戦」―まず主力を西に向け、中立国ベルギーを通過して一挙にフランスを叩

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    2018年11月04日
  • ドイツ史10講

    Posted by ブクログ

    岩波新書の「10講」シリーズの既刊3点を読んでみたが、本書が一番読みやすかった。新書一冊でドイツ史まるごとを語るというのはそもそも無理なので、題材の適切な取捨選択が必要だが、本書の著者はそこら辺の塩梅を大変うまくやっているように思った。結果、全編の見通しがとてもよい本に出来上がっている(この点、あれもこれもと詰め込んで混沌としている『イギリス史10講』と対照的である)。著者自身の体験を交えて語られる現代ドイツのくだりも興味深い。

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    2017年06月10日
  • ドイツ史10講

    Posted by ブクログ

    政治体制の変遷、特にヒトラーのくだりが興味深かった。やはり通史は楽しい。

    ・大学の誕生
    ・啓蒙と絶対主義
    ・ドイツ語での授業、ゼミナール、エリート官僚
    ・研究中心の大学
    ・オルテガの指摘、教養の喪失
    ・地域の政治モデル、ドイツ

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    2014年01月24日

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