橋下は大阪から、猪瀬は東京から日本を変える。
石原慎太郎知事との「作家コンビ」の5年間のすべてを「番記者」が記した。
16万5千人の都職員を前に、「特命」副知事が挑んだ「ゲリラ戦」
猪瀬本人の著書に「東京の副知事になってみたら」という本がある。
この本を読んだ時に「(この本は)中からみた東
...続きを読む京都であるがこの間、外から みた東京都を知る事が出来れば、なお良いのに」という感想を持ったが、本書 はまさに外から猪瀬の活動をみた本となっている。
番記者目線のせいか石原、猪瀬コンビによる東京都政を肯定的にみている気がする点に留意(紛糾した「青少年健全育成条例」の改正について「区分陳列」を義務付けるものだったとさらりと書かれている。)する必要はあるが、内容はなかなか面白かった。
本の帯には不満がある。「橋本は大阪から、猪瀬は東京から日本を変える」と あるが、両者の手法はまったく異なる。(敵を作り非難する方法と、理詰めで攻める方法)改革の成果があらわれるには、まだまだ時間が必要であるが、どのような未来が待っていることだろうか。10年後に再読するのも一興である。