作者が、再開発によって、いくつかの街が「消えゆく」現状に危機感を覚えていること、再開発後の街はどこも似ていて面白みに欠けると感じていることに共感。都市を考える際の新しい指標が示されており、これからの日本の都市を考える上での大きなヒントになりそう。
官能評価:感覚や情緒的経験をだれにでもわかる言葉で
...続きを読む表現すること/日本の再開発はコルビジェの「輝く都市」という100年前に提唱されたコンセプトをもとに行われている/「ヴォアザン計画」はスポンサーが自動車メーカーで、内容も自動車に都合のいい内容/ロードサイドの計画は、欧米の都市計画をまねて開発されたもので、景観が似たものになりがち/「ヴォアザン計画」のような都市開発は、そぞろ歩きには退屈/官能都市の評価に「関係性」「身体性」の二つの軸を採用/「関係性」のキーワード:共同体に属しているか、匿名性・ロマンス・イベントなどの有無/「身体性」のキーワード:食文化、街や自然を感じられるか、歩けるか/「夜の経済」を含めた街づくり/海外で評価をされている都市は開発規制をされているところが多い/アメリカの都市でもサービスが経済の中心になりつつある/重視すべきは、付加価値を帯びた観光産業/地方が世界を相手にする発想/ まちで一番遊んでいる人の評価が高まる/一泊数万円で宿泊する層がくるようなまち/センシュアス度が高いほど、多様性がある/ジェイコブズの 4原則①混合一時用途の必要性②小さな街区③古い建物の必要性④密集の必要性/「連担建築物設計制度」で区域全体を一つの敷地として扱い、幅員を広げず地域の不燃化//