フォーチュン誌の記者である著者が長年の取材等の付き合いからのスティーブ・ジョブズについて描いた作品の後編。
本書ではジョブズがアップルに復帰してから、iMac、iPod、iPhone、iPadという製品を次々とリリースしてイノベーションを起こしていくところやその間にあった自身のガンとの闘いやスタン
...続きを読むフォード大学での伝説とされているスピーチの裏側、そしてピクサーとディズニーとの間の売却劇などジョブズの絶頂期から晩年までをジャーナリストである著者の多くの関係者に対する取材に基づいて描かれています。
元幹部との確執、ジョブズの経営手腕をジャーナリストの観点から分析されていて、特にティム・スミスやティム・クックの話からジョブズの経営者としての顔とは違った素顔が見られたことが印象に残りました。
上下巻通して感じたのは、本書ではジョブズの成功物語から成長物語というビジョナリーカンパニーの著者でもあるジム・コリンズ氏が言われている表現が全編を通して描かれていると感じました。
第三者から見ても、人の付き合いの変遷が激しく好き嫌いの激しいジョブズが語り継がれる経営者になったのかをジャーナリストの観点と取材から感じることのできる作品であると思いました。