作品一覧 2023/05/15更新 こころの支援と社会モデル 試し読み フォロー 子どもの人権をまもるために 試し読み フォロー 障害学生支援入門 試し読み フォロー 自由に生きるための知性とはなにか 試し読み フォロー ソーシャル・マジョリティ研究 試し読み フォロー 体験的ライフタイム・ホームズ論 試し読み フォロー つながりの作法 同じでもなく 違うでもなく 試し読み フォロー 当事者研究 等身大の〈わたし〉の発見と回復 試し読み フォロー 特別な支援が必要な子たちの「自分研究」のススメ 試し読み フォロー 民進党蘇生計画 試し読み フォロー 1~10件目 / 10件<<<1・・・・・・・・・>>> 熊谷晋一郎の作品をすべて見る
ユーザーレビュー つながりの作法 同じでもなく 違うでもなく 綾屋紗月 / 熊谷晋一郎 「個々人の差異はそのままに、同時に差異を超えた共感と合意を立ちあげる」これがなかなか実現できないのが実際の社内であり、だからこそ諦めずに追求していく大きな価値がある課題。 Posted by ブクログ つながりの作法 同じでもなく 違うでもなく 綾屋紗月 / 熊谷晋一郎 常識やコモンセンスといった液体で満たされたグラスの中に、マイノリティー成分とでも呼ぶべき固体(氷みたいなもの)が沈んでいる。 恐らくはこの液体・固体両者を含めてのものが「私」。しかし色のついた液体は容易に固体を覆い隠す。またその状態こそが正解だと思い込まさせられる。結果、固体をもった私は「悪い私...続きを読む」となってしまう…。 「対話」の場は、そんな「私」達が集い、氷を中央のボウルへと入れていく「場」である。このボウルは、安全安心という規則のもとで、出来るだけ常識・コモンセンスという液体が混ざり込まないように工夫されている。そこに集められた氷達は、ゆっくりとボウルの中でとけだし、緩やかに混ざりあう。 これは、従来の個々人の中では決してみられなかった現象だ。個人のコップ内にある限り、その固体は決して溶けない。異物として、マイノリティーとして残り続け、「悪い私」を産み出し続けてしまう。 となると、この液体自体が強固な固体を作り出す作用を持っていると言える。固体の輪郭線を厚くするのは、固体そのものではなく、液体のほうの作用ということになる。 そしてボウル内でとけだして混ざりあった新たな成分は、再び個人というコップに戻されていく。その結果生じたのは、もはや常識・コモンセンス色に染まったかつての「私」ではない。化学変化を起こした「変化し続ける私」なのだ。その中でマイノリティーとして沈められてきた固体成分が、私の一部として緩やかにとけだしていく。 そういうイメージだ。 Posted by ブクログ 自由に生きるための知性とはなにか 立命館大学教養教育センター / 熊谷晋一郎 / 上田紀行 / 隠岐さや香 / 山下範久 / 松原洋子 / 坂下史子 / 南川文里 / 小川さやか / 美馬達哉 / 飯田豊 / 富永京子 / 瀧本和成 / 柳原恵 / 横田祐美子 / 北山晴一 / 新山陽子 / 大﨑智史 / 小寺未知留 / 加藤政洋 / 原口剛 / 熊澤大輔 / 田中祐二 / 山本貴光 / 坂上陽子 / 吉川浩満 自由に生きるための知性 これはいってしまえば=教養なのかなと思った 第一部が特に心に残った 教養を学ぶ意義 教養と社会の関係について整理できた いま、教養が大事だと改めていわれている理由 →教養から専門知に傾いて 専門家と一般人のコミュニケーション が上手くいかず、さらには 非...続きを読む対称な垂直な関係になり 専門家と一般人の間の信頼が崩れた →終身雇用制度が崩壊しており 学び続ける力が必要になってきている =エンプロイアビリティ 一方で、教養・リベラルアーツとは、 それがある人とない人を隔てる垣根であり いま社会から求められている教養との間に ジレンマがある いま求められている教養とは 他者に対して「開かれ」ていること 新しい自己に出会うこと その後の章では、差別、好きって何、読書のすすめ、など専門家からの細かな話になるが 「いまの自分の枠からはみたでたものを学ぶ、触れることで、新たな自分を発見する」こと の重要性が通底しているなと思った 感想 上田先生が言ってたいわゆる量産型の奴隷のような学生だったな自分… そして色々みているつもりだったけど、自分の好きの中でしか出会えてないかも… めちゃくちゃ井の中の蛙だな自分… てか文中の引用がハードすぎて付いていけない… と落ち込みそうになりました しかし相手は大学教授たちなので仕方ない というか、 教養の持つ分断の意味合いにジレンマ感じつつ インテリたちの共通言語を使いすぎてやしないかい?とツッコミを入れながら読みました 単細胞の私には少々難しい本でしたが 1ヶ月くらいかけてゆっくり理解しました おすすめの本がたくさん出てきて 読書リストがどんどん伸びる 時間を空けてもう一度読みたい作品 Posted by ブクログ つながりの作法 同じでもなく 違うでもなく 綾屋紗月 / 熊谷晋一郎 私と似通った特性の綾屋紗月さんの当事者研究、パートナーの熊谷氏との共著。 自らの特性を深く追求し、研究し続けるさまに、頭が下がります。 多くの発達特性の人は、自らのセルフモニタリング能力が難しい中、綾屋紗月さんは、当事者研究に立ち向かっている生き様に、あこがれをいだきました。 私のこれからにも、 当...続きを読む事者研究のスタートラインに立てたように思えました。文中のなかの、独特な表現に、「わたしも、あるよな〜で、おうちで、ぐったり」とうなずける部分あり。 熊谷氏のつながりの研究にも、頭が下がります。 当方、福祉の仕事についているため、利用者様に寄り添い、ただつかずはなれずてきにも、支援しようと学びの機会になりました Posted by ブクログ つながりの作法 同じでもなく 違うでもなく 綾屋紗月 / 熊谷晋一郎 アスペルガーと脳性まひを「つながりにくさとつながりすぎ」で表現するのが面白いなぁと思った。また、生きづらさを感じた人間が、自身の仲間を見つけることによって自分の存在を再認識して、そこのグループでまた疎外感を感じるようになるという流れがあること発見だった。最後の部分にある自閉症が1970年代から増えて...続きを読むいるっていうのは元々単純作業なら出来ていた人が、サービス業や複雑な作業をする割合が増えてきて、生活に支障が出る人が増えてきたのかなと思った。生きづらさを抱えているけど病名がついていない方にも読んでもらいたい。 Posted by ブクログ 熊谷晋一郎のレビューをもっと見る