大谷彰の作品一覧
「大谷彰」の「現代催眠原論」「プロカウンセラーが教える対人支援術」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「大谷彰」の「現代催眠原論」「プロカウンセラーが教える対人支援術」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
催眠の定義にはじまり、その歴史や理論、各種技法やエビデンスなど、催眠に関する知見が網羅されている。
心理療法発展の歴史を振り返るとき、催眠という技法は重要な位置を占めている。それは、精神分析を創始したフロイトが元々催眠を試みていたという歴史的背景を鑑みれば自明のことだろう。
催眠と聞くと、映画などで取り上げられるような怪し気な技法がイメージされやすく、どうしても眉唾な印象を受けてしまうかもしれない。しかし、本書を通してわかることは、これまで催眠に関して多くの研究が積み重ねられてきたという事実、また、治療者と患者との共感関係が重視されているヒューマニスティックな技法であるという事実である。
Posted by ブクログ
催眠といふうさんくささがどうしても拔けない一方で、マインドフルエスといふ横文字はしつかり流行るといふ現象は実に不思議である。
催眠のもたらすもの、それはひとへに忘れられた身体感覚と呼ばれるものを取り戻すことではないか。ことばで言ふよりも、理解するよりも先に、身体は理解してゐるのではないか。あたかもそれは眠つてゐるかのやう。「意識」の働かない眠りの状態と同じといふことか。
認知・解釈・理解。ことに心理療法といふのはことばによるところが大きい。ことばでもつてなんとかしやうとする。頭で考へてゐる。
しかし、人間は頭だけでできてゐるわけではない。身体を使はずにわかつたことにはならない。頭のやうな理路整