定期的に地域活性化ネタは仕入れる必要があるかと半ば義務感もありながら手にとった本でしたが、これが非常にためになるものでした。
特に興味深かったのは、東京大学の林助教が低減する「自主再建型移転」の話で、中山間の限界集落の集団移転についてです。限界集落をどう維持するかについてはどこでも課題になっているわ
...続きを読むけですが、「活性化」するか「最後の一人までサービスを維持する」のどちらかという雰囲気ですが、なんで移転の話ができないのか不思議でならなかったんです。そこはなんとなく「人権」的な話で言い出せないのかと思っていましたが、実際に80年台までは事例が多く、満足度も高いという話を読み、目からウロコでした。普通に考えたらそうだよね!!中山間からひとりみのおばあちゃんが、いきなり都市部の息子のところにいったらまさに「土から離れる」ことになり一気に弱ることになるんだろうけれども、息子の都市部ではなく、同じ地方の少し都会部に移れば、土から離れることもなく、コミュニティも維持し、市町村にとってもサービスの維持がしやすい形なので全然アリだと思うんです。これからはこういう動きが出てきてほしいですね。
ほかの章も非常に納得感のある話で面白かったです!