作品一覧

  • ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン
    4.2
    1巻539円 (税込)
    その否定的対話によって、既存の社会体制、道徳、宗教を盲信する保守的な人々から糾弾され、不当な死刑に処せられたソークラテースが、法廷で自己の所信を力強く表明する『ソークラテースの弁明』、脱獄のすすめを退け、国法を守って平常心のまま死を迎える彼が、法と正義について弟子と対話する『クリトーン』、毒薬をあおって刑死する彼の最期を語る『パイドーン』を収録する。
  • ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン

    Posted by ブクログ

    初期プラトンまとめ読みの3番目。で、一応、文庫本で読めるのはこの程度だと思うので、最後のはず。

    「弁明」と「クリトーン」は相当昔に読んだものの再読。「パイドーン」は初めて。

    この3作で、ソクラテスの裁判から獄中、死刑執行までを一気に読める。

    おそらくは「弁明」は、多くの人が最初に読むプラトンであろう。ここに描かれるのは、自分の魂の声に忠実に生きた勇気の人ソクラテスである。多くの人は、その姿に感動するとともに、なぜ、こんな人を死刑にしてしまうのか、と政治の不条理に憤りを覚えるに違いない。

    が、「プロタゴラス」「ゴルギアス」を先に読んで、この「弁明」に到達した私には、なんとなくソク

    0
    2017年04月30日
  • ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン

    Posted by ブクログ

    今となってはソクラテスの論理は詭弁に思われるところも多いし、弟子たちはソクラテスの論理に全く反論しない割にはその言っているところをあまり理解してはおらず、もやもやする部分もあるけれど、純粋に論理だけで世界を理解するという点において、興味深かった。

    そして、ソクラテスはなぜ死ななければならなかったのか、ということについて考えた。
    何がソクラテスを殺したのか。
    それはソクラテス自身が言っているように、中傷や嫉妬である。人は誰しも、安易な方向に流れたいとか、これくらいの悪いことなら許されるだろうとか、やましい部分をつつかれたくないとか、そういうことを思って生きているものだ。そういう気持ちが、正義や

    0
    2016年03月20日
  • ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン

    Posted by ブクログ

    ソクラテスの生と死をめぐる三作を収録したもの。古典ギリシャ哲学の泰斗による充実した翻訳を味わうことができます。

    0
    2015年12月08日
  • ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン

    Posted by ブクログ

    【ソークラテースの弁明】
    面白かった。
    ニーチェの「この人を見よ」的な面白さ。
    ソクラテスの人柄に笑いがこみ上げる本。
    本人は大真面目なところが共通して面白い。

    【クリトーン】
    人情VS正義

    【パイドーン】
    クリトーンに感情移入して泣いてしまった。
    クリトーンの気持ちを考えると辛くて涙が止まらない。
    ソークラテースは妻には恵まれなかったかもしれないが、
    こんなに愛してくれる友人に恵まれて果報者だ。
    本題である魂の話については、死の恐怖が少し楽になる。

    0
    2009年10月04日
  • ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン

    Posted by ブクログ

    ソクラテスの冤罪をめぐるプラトンの書ですね。
    田中美知太郎先生の名訳です。池田美恵さんも哲学書の訳者として定評のある方です。
    言わずと知れた名著、哲学の基本の書ですから、じっくりと少しずつ読み進めました。

    0
    2024年02月06日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!