日経コンピュータの連載をまとめた本。
技術書ではなく、SEとしての喜びや、情報化投資についての洞察、仕事への心構えがまとめられている。
何より、筆者はSEの仕事に誇りを持っているのが伝わってきた。
また、努力している自社のSEは我が子のように慈しんで育てている。
こういう社長の元で働きたいものだ。
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【ココメモポイント】
・二十一世紀のSEには「問題解決型」のアプローチは適用しにくい。未知のビジネスモデルを作る作業が求められる
・情報化投資にはビジネスモデルの変革を推進する力がある
・商品やサービス、ビジネスプロセスの「ToBeモデル(あるべき姿)」を考える作業について、物事の構造を整理できるSEの参画は必須
・サービス設計図が描けて、その内容をオープンにできたとしたら、そのサービス会社の繁栄は間違いないだろう
・プロジェクトが実現しようとしている「効果」や「価値」についてもレビューする
・システム開発プロセスの成熟度を表すモデルに「CMMI」がある
・リスクばかりが前面に出ると、「チャレンジしない経営」になりかねない。それこそが最大のリスク
・人間の能力開発には、オンもオフもない。オフの時間帯に右脳を活性化すれば、それが会社の仕事に生きてくる