作品一覧

  • 日本―呪縛の構図 上──この国の過去、現在、そして未来
    3.7
    1~2巻1,056円 (税込)
    日本とは一体どんな国なのか? この国のどこが多くの外国人を惹きつけ、また、いかなる歴史的経緯が今日の姿をつくり上げたのか? そして、各国が日本から学べる貴重な教訓とは? 世界の読者に向けて語られるこの国の全貌――。  上巻では、古代、平安、鎌倉、室町、戦国、江戸、明治から第二次世界大戦を経て、高度成長期に至る歴史を詳述。現代に息づく平安貴族の美意識、能や茶道など独自のハイカルチャーを生んだ中世、近代の出発点であり、世界を魅了するサブカルチャーの源流でもある江戸時代、維新以降の急速な大国化、そして戦後の「奇跡の時代」までを鮮やかに解き明かしてゆく。 ハーバード・ビジネススクールでMBAを取得した元投資銀行家であり、『平家物語』から喜多川歌麿まで日本文化をこよなく愛するマーフィー教授が、持てる知識を惜しみなく注ぎ込んだ日本論の集大成。
  • 日本―呪縛の構図 下──この国の過去、現在、そして未来

    Posted by ブクログ

    <目次>
    第2部   日本を支配する「歴史の呪縛」
     第7章  経済と金融
     第8章  ビジネス
     第9章  社会的・文化的変容
     第10章  政治
     第11章  日本と世界

    <内容>
    筑波大のマーフィー教授の日本論下巻。現在の日本は、第二次世界大戦前に戻りつつあるという。それはあほな首相の妄想のためではなく、官僚が主導する「アメリカ従属国家」をさらに推し進めるため、だという。アメリカは日本を「お友達」としてそれを認めるのではなく、対中国の捨て鉢として、役に立つから利用しているに過ぎない、という。日本は明治政府を作った政治家たちが死んだ後、残念ながらきちんとした政治家が生まれず(田中角栄はや

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    2016年04月21日
  • 日本―呪縛の構図 上──この国の過去、現在、そして未来

    Posted by ブクログ

    日本の歴史書にみられない記述が魅力的

    日本による朝鮮や中国への侵略を正当化しようとする人達は、他の欧米諸国も似たようなことをやっていたと主張する。本書は具体的だ。日本は詐欺に近い手口で大韓帝国皇帝を退位させたが、これは米国がハワイの女王を陥れて王政を廃止させた手口に比べ卑劣でなかったという。
    時代を象徴する女性として松田聖子を持ち出すなど、新鮮な切り口の記述が随所にあり面白い。

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    2016年03月22日
  • 日本―呪縛の構図 上──この国の過去、現在、そして未来

    Posted by ブクログ

    著者が外国人の為、日本を本当の意味で客観的に分析している点が際立っていた。当の日本人には当たり前すぎて気がつかない事が多数。並みの日本人よりも日本に対する造詣が深さも十分あり発見が多かった。

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    2016年03月06日
  • 日本―呪縛の構図 上──この国の過去、現在、そして未来

    Posted by ブクログ

    上巻は日本の歴史を概観。日本人にとって、外国人が書いた日本史の意味は、日本の出来事の世界的な評価や、日本的行動を外から観察することにあるのだろう。

    ドイツ帝国下の経済学者フリードリッヒ・リストは、保護関税を導入し、国内産業を育成するための補助金を交付する国家的経済計画を進めたアメリカを高く評価し、自著でドイツも同じような政策を採用すべきであると主張した。同書は日本語に翻訳され、明治のエリート層の間で広く読まれた。

    明治政府が導入した義務教育は、農民に武士階級の美徳を混入させた。

    20世紀まで生き残った明治の指導者たちが元老となって、枢密院などの機関で責任を問われることなく拒否権を行使する

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    2018年10月31日

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