【56冊目】元々笠井アナウンサーが好きだったのですが、仙台からの帰りに笠井さんが書いた本が店頭に並んでいたので買ってしまいました。
結局、東京の地下鉄の中で、目に涙をいっぱいに浮かべて読むはめになりました。ぜひ、みなさんに読んでほしい。
この本の特徴は、徹底して笠井さん目線で書いてあること。いち
...続きを読む早く現地入りした笠井さんが被災地で見たこと、聞いたこと、感じたことが書いてあります。
決してお涙頂戴ものではありません。かなり厳しいことも書いてあります。
報道の人に対して、「どうして悲惨な現場に出向きながら、あなたたちは傍観者を決め込めるの?!」と思った時期が私にもありました。でも、そうじゃなかった。
この本には、笠井さんの取材者としてのプロ意識と、人間としての気持ちの揺れ動きの葛藤が描かれています。それは、今後、同じような報道を見る時のヒントを与えてくれるに違いないはず。
そして、何より、笠井さんと被災者の出会い。その一つ一つのエピソードが心に残りました。
「明けない夜はない」
ぜひ、本書の中で、この言葉に出会ってほしい。
※唯一、残念だったのは、誤字脱字が多いこと。これは筆者のせいではなく、出版社のせいです。ただ、内容の凄味には一切影響しませんが。