文芸評論スタイルのエロマンガ史
年代、嗜好の縦串横串の視点からエロマンガ史を俯瞰。
80年代〜00年代のダイナミックな動きは、私自身も注目していた時期でもあり興味深い。
ロリコンマンガ(前衛的でエロが主目的ではない)→「抜き系」の巻き返し→「萌え」への大連合といった流れ。
そして、当局の取り締ま
...続きを読むりとの闘い(ほぼ一方的なのだが)も常に並行して続いていた。
著者は終始「エロマンガ」というワードを使用しているが、「成年コミック」という表記は規制反対側の人間からすれば進んでは使用したくない言葉なのであろう。
なお、規制反対派側の立場で、創作物に対する評論もやや奔放に(過激に)展開する傾向がある。
一ファンとしても、若干ハラハラする記述もみられる(LO系を絶賛するところなど)。
また、一般作品「ガンスリンガーガール」で論を終えているのは、随分とおとなし過ぎるなと感じた。