国際協力の問題点(例えば国連の場合だったら拒否権とか)も含め、わかりやすく説明されています。
第7章で、作者が心の奥底にこっそり置いている考えは、「人に優しくするとその優しさが世界中に広がっていく」ことだと控え目に書かれていますが
あとがきに出てくるマザーテレサの言葉
「(周囲は気にせず)あなた
...続きを読むの中の善良のものを、世に与え続けなさい」
「私たちは大きなことをすることはできない。でも小さなことを、大きな愛をもってすることはできる」
これを選んだところからも作者が国際協力に取り組む根底にある思いを感じました。
一方で、国際協力に限らず、さまざまな大人の事情があって、こうした善良なる精神だけで世界は上手く回っていかない現代に釈然としない気持ちを持ちつつも、その中でどう立ちまわっていくのか、それが大事なんだろうなと思いました。
若い頃にこういうこと考えたり経験したりしたかったなあ