2011年、東日本大震災の被害を受けながらも宮城、東北のために戦い、当時チーム史上最高となるJ1リーグ4位となったベガルタ仙台のシーズンを、手倉森誠監督の言葉を中心に綴ったノンフィクション。
インタビューが主なので、8年ぶりに読み返してみると、自分の視点も変わり、この本の印象に残る部分も変わった気が
...続きを読むしました。
2011年、そして翌2012年は最高順位の2位となったベガルタは、自分にとってはJリーグで一番「負ける気がしない」チームでした。
華やかさはないけど、ピッチの11人、ベンチが緩やかだけど固い連帯感で結ばれ、持てる力を100%近く出して勝ち点を積み上げていた。「絆」という言葉が安っぽくならない姿がこの時期のベガルタにあったなぁと思いました。
<心に残った言葉>
・このクラブには絆があって、その絆が強い。メンバーに入らなくて腐っているような、自分のことしか考えられないような選手はひとりもいない。
・人生はうまくいくことばかりじゃない。うまくいかなかったときにどんな行動をとるのかが重要だぞ。
・勝ったゲームに浮かれるな。負けたゲームを引きずるな。
思い通りにいかず苦しい世の中ですが、いま一度自分が他者のために何ができるか、そしてどんな行動をとれるか、考え直す機会になりました。